行橋市議会 > 2005-09-12 >
09月12日-02号

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  1. 行橋市議会 2005-09-12
    09月12日-02号


    取得元: 行橋市議会公式サイト
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    平成17年 9月 定例会(第8回)            平成17年9月第8回行橋市議会              定例会会議録(第2日)1 日  時  平成17年9月12日(月)1 出席議員  別紙のとおり1 その他の出席者 (ア)職務のため出席した事務局職員      議会事務局     局  長  浜 島 孝 則             次長兼庶務係長  奥   敏 行                議事係長  坪 根 義 光                書  記  岡 田 公美子                書  記  丸 山   剛 (イ)地方自治法第121条により出席した市職員        別紙のとおり1 本日の会議に付した案件及びその結果        別紙のとおり1 議事の経過        別紙速記録のとおり   平成17年9月第8回行橋市議会定例会議員出席表[第2日]                      平成17年9月12日(月)┌───┬───────┬───┐ ┌───┬───────┬───┐│席 順 │ 氏   名 │出 欠 │ │席 順 │ 氏   名 │出 欠 │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 1  │藤 本 廣 美│ ○ │ │ 13 │大 川 義 彦│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 2  │鳥井田 幸 生│ ○ │ │ 14 │梶 原 豊 樹│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 3  │田 中 建 一│ ○ │ │ 15 │瓦 川 正 純│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 4  │瀧   友 行│ ○ │ │ 16 │田 渕   哲│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 5  │横 溝 千賀子│ ○ │ │ 17 │宇 戸 健 次│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 6  │藤 塚 清 子│ × │ │ 18 │岡 田 武 得│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 7  │進   弘旨郎│ ○ │ │ 19 │豊 瀬   尉│ × │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 8  │丸 塚 芳 彦│ ○ │ │ 20 │二 保 茂 則│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 9  │林   利 門│ ○ │ │ 21 │亀 田 國 夫│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 10 │城 戸 好 光│ ○ │ │ 22 │池 田 弘 干│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 11 │西 本   徹│ × │ │ 23 │德 永 克 子│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 12 │吉 永    直│ ○ │ │ 24 │川 庄 廣 隆│ ○ │└───┴───────┴───┘ └───┴───────┴───┘          平成17年9月第8回行橋市議会定例会[第2日] 地方自治法第121条により出席した者                              平成17年9月12日(月)┌──────────┬───────┬──┬────────┬───────┬──┐│    職 名    │氏  名   │出欠│職 名     │氏  名   │出欠│├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│市長        │八 並 康 一│○ │環境課長    │藤 木 巧 一│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│助役        │上 田 秀 治│○ │環境課事業所長 │森 下 早 生│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│収入役       │今 宮 美知夫│○ │地域福祉課   │梶 山 啓 治│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│教育長       │徳 永 文 晤│  │健康対策課長  │北 山 明 博│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│総務部長      │田 中 武 生│○ │生活支援課長  │出 口 茂 美│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│市民部長      │沼 口 宣 寛│○ │介護保険課長  │酒 井 和 宣│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│福祉部長      │佐 村 輝 男│○ │土木課長    │原 口 直 光│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│都市整備部長    │沢 田 保 夫│○ │都市政策課長  │井 上 義 孝│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│上下水道部長    │末 松   守│○ │区画整理事務所長│杉 野 敏 美│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│経済部長      │藪 内 朝 光│○ │農政課長    │山 田 友 夫│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│消防長       │奥 屋 松 良│○ │商工水産課長  │山 崎 好 範│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│教育部長      │光 畑 浩 治│○ │企業立地課長  │下 山 孝 文│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│経済部次長     │村 岡 賢 保│○ │下水道課長   │和 田   博│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│消防次長      │松 尾 民 生│○ │上水道課長   │池 上 正 二│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│総務課長      │尾 畑 和 敏│○ │収入役室長   │坪 根 孝 司│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│総合政策課長    │松 本 英 樹│○ │選管事務局長  │定 村 国 男│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│財政課長      │柿 野 正 高│○ │農委事務局長  │山 路 善 満│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│管財契約室     │田 村 英 峰│  │監査事務局長  │竹 中 友 幸│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│人権男女共同参画課長│永 岡 正 治│  │学務課長    │光 畑 真哲士│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│市民課長      │久 冨 保 則│  │指導室長    │山 田 英 俊│○ │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│税務課長      │藤 原 正 憲│  │生涯学習課長  │村 上 泰 治│  │├──────────┼───────┼──┼────────┼───────┼──┤│納税対策室長    │森 下 定 信│  │文化課長    │奥   広 俊│  │└──────────┴───────┴──┴────────┴───────┴──┘           平成17年9月第8回行橋市議会定例会             議  事  日  程  [第2日]                              (平成17年 9月12日)日程第1 一般事務に関する質問             平成17年9月第8回行橋市議会定例会                 一般事務に関する質問┌──────────────┬─────────────────────────────────┐│質問順位別議員名      │質  問  項  目                       │├───┬──────────┼─────────────────────────────────┤│ 1  │横 溝 千賀子   │(1) 福祉行政(認知症、地域包括支援センター)について       ││   │          │(2) 食育教育と学校給食の現状と対応について            │├───┼──────────┼─────────────────────────────────┤│ 2  │瓦 川 正 純   │(1) 市長の政治姿勢と第4次総合計画について            ││   │          │(2) 都市計画、市街地開発について                 ││   │          │(3) 道路行政について                       ││   │          │(4) 環境行政について                       ││   │          │(5) 教育行政について                       │├───┼──────────┼─────────────────────────────────┤│ 3  │田 中 建 一   │(1) プライバシー保護について                   ││   │          │(2) 行橋駅東西の都市計画について                 │└───┴──────────┴─────────────────────────────────┘┌──────────────┬─────────────────────────────────┐│質問順位別議員名      │質  問  項  目                       │├───┬──────────┼─────────────────────────────────┤│ 4  │德 永 克 子   │(1) 不正・腐敗のない市政について                 ││   │          │(2) 一部事務組合のあり方について                 ││   │          │(3) 福祉行政(介護)について                   │├───┼──────────┼─────────────────────────────────┤│ 5  │林   利 門   │(1) 道路行政について                       ││   │          │(2) 環境行政について                       │├───┼──────────┼─────────────────────────────────┤│ 6  │亀 田 國 夫   │(1) 2期目への出馬表明について                  ││   │          │(2) 行財政改革(アクションプラン)について            ││   │          │(3) 学校給食センターについて                   ││   │          │(4) 旧ごみ焼却施設について                    ││   │          │(5) 渇水対策について                       ││   │          │(6) 体育施設について                       │├───┼──────────┼─────────────────────────────────┤│ 7  │大 川 義 彦   │(1) 同和行政について                       ││   │          │(2) 環境行政について                       │└───┴──────────┴─────────────────────────────────┘               平成17年9月12日(2)                開議  10時00分 ◎議会事務局長(浜島孝則君)  おはようございます。開会前にご報告いたします。岡田武得議員、藤塚清子議員、西本徹議員から、所用のため、欠席の届出があっております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  皆さん、おはようございます。開会前に、市長から発言を求められておりますので、これを許します。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  おはようございます。開会前に、今年度の渇水対策、並びに先の台風14号によります、台風災害の2点につきまして、ご報告をさせて頂きます。 1点目の渇水対策でございますが、去る9月8日をもちまして、渇水対策本部を解散いたしましたことを、まず第1にご報告を申し上げます。議員各位におかれましては、6月22日の本部設置から、逼迫する水事情に対しまして、大変なご心配を頂きまして、また、絶大なるご理解とご協力を頂きましたことを、改めて感謝を申し上げます。 ご承知のとおり、今年度は、春先からの少雨が影響いたしまして、5月末には、本市の水がめであります油木ダムの貯水量は、平年値を下回るという状態になりまして、6月の梅雨時期に入りましても事態の好転が見られず、貯水率が30%を割り込むという厳しい状況となりましたので、6月22日、行橋市渇水対策本部の設置をいたしました。以来、今日まで飲料水の安定供給と農業用水の確保に向けまして、関係機関、団体等への協力依頼、また、市民の皆さん等に、節水に向けましての啓発活動に取り組んでまいったところでございます。 一方、ダムの貯水率は、7月2日に今回の最低値17%を記録いたしました。また、7月20日には、恵みの雨を頂きまして、一旦は53.3%まで回復をいたしましたが、それ以降は、まとまった降雨に恵まれず、7月末には41.7%、8月末には20.8%まで減少いたしました。1日に1%の割合で減少するという状況で推移してまいりました。9月に入りまして、折からの台風14号の接近に伴いまして、9月6日には、行橋市災害対策本部の設置もいたしたところでございます。 渇水時における台風の接近でありましたので、一方では、まとまった降雨への期待感と、しかしもう一方では、住宅被害をはじめ、刈り入れ時期を迎えました稲作や、果樹等々への被害が懸念されるなど、胸中非常に複雑な思いでございました。 台風災害の詳細につきましては、後ほど報告をいたしますが、渇水問題に対しましては、この台風による降雨が幸いをいたしまして、ダムの貯水量は、通過直後の9月7日には、65.6%、翌8日には70.8%まで回復をいたしました。同時期における平年値まで達しまして、安定水量となりましたので、9月8日をもって、渇水対策本部の解散を決定いたしたところでございます。この間、7回の本部会議を開きまして、市民の皆さんに対しましては、市報や広報車による節水PRや懸垂幕の設置をはじめ、給水区域への節水チラシの配布、大口の給水事業者への節水の協力依頼、市民プールのオープン延期等につきまして、また学校や公共施設等に対しましては、節水コマの設置等につきまして、渇水対策の実施をいたしたところでございます。 次に、農業被害の状況でございますが、心配されました水稲の作付けにつきましては、農家の皆様に大変なご心配と並々ならぬご苦労をおかけいたしました入覚地区の一部、1haを除きまして、市内のほぼ全域で予定された作付けを完了いたしております。 特に、祓川水系の農家の皆様には、農業用水の安定確保につきまして、奔走されまして、多大なご苦労をおかけしたところでございます。 渇水対策本部設置から解散までの79日間にわたりまして、本市の水事情に対するご理解とご協力を頂きました県企業局をはじめ、北九州市、苅田町、今川水系15井堰水利組合の皆さん、渇水情報発信の一助を担って頂きました報道関係者の皆さん、また市民の多くの方々に対しまして、厚く感謝を申し上げる次第でございます。心から御礼を申し上げます。 次に、2点目といたしまして、台風災害の状況について、ご報告を申し上げます。ご承知のとおり、9月5日から6日深夜にかけまして、九州に接近をいたしました台風14号の影響から、九州北部地域は6日午前に暴風域に入りまして、本市への最接近は、20時前後との予報に加えまして、満潮時刻は22時30分、さらに年間潮位の最も高い大潮の時期にあたるために、6日早朝に災害対策本部の設置をいたしたところでございます。 一方、市内の避難所には、前日から公民館3箇所に27名14世帯が、また6日当日には、各公民館や小中学校をはじめ、研修センター、ウィズゆくはしなど、16箇所に261名146世帯の方々が、それぞれ自主避難をされました。 また、台風接近による風雨と午前の満潮時期が重なるなど、潮位の上昇とともに、各河川の水位も急激に上昇いたしまして、特に祓川や江尻川の河口地域におきましては、警戒の上部まで水位が上昇したため、地元消防団や住民の皆様のご協力を頂きまして、土嚢の敷設等を行ったところでございます。このほか、他の地域におきましても、水位の上昇や道路冠水などによる対策を講じたところでございます。 次に、台風被害の状況でございますが、まず、一般の住宅被害では、稲童浜地区で家屋の床下浸水が7件、農業関係では、水稲の倒伏630haや大豆の倒伏100haなどのほか、イチジク、ナシの落下、ため池、農業用水で被害が発生いたしております。 水産関係では、蓑島漁協でのカキいかだの損壊をはじめ、市内4つの漁港で護岸の損壊など、また、土木関係では、新田原地区で道路冠水による通行規制1箇所、市営住宅の関係では、雨漏り、屋根瓦の損壊など50件、教育関係では、小中学校11校で校舎、廊下の窓ガラス破損のほか、公民館、文化体育施設で屋根の一部破損等の被害報告があっております。被害金額につきましては、現在調査中でございます。 最後に、今回の台風では、各消防団や地元自治会をはじめ、多くの市民の皆さんに沢山のご協力を賜りまして、勿論、行政といたしましては、本部会議での協議をもとに、最善の対策を講じてまいったところでございますが、しかしながら、細部についてのお叱りや苦情の声を頂いていることも事実でございます。これらにつきましては、対策本部組織の機能充実や適正な人員配置等も含めまして、早急に再点検を行うよう、関係職員に指示をいたしているところでございます。 今後とも、ご理解とご協力のほどを、よろしくお願いを申し上げまして、報告を終わらせて頂きます。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  それでは、定足数に達していますから、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきまして、議会運営委員会で協議願っていますので、委員長から報告を願います。議会運営委員会委員長。 ◆24番(川庄廣隆君)  おはようございます。先刻、議会運営委員会を開き、本日の議事日程について、協議を行いましたので、その結果をご報告申し上げます。 本日の議事日程につきましては、日程第1として、一般事務に関する質問を行うことといたします。 今回、質問通告のあった方は8名でありますが、その内、6番藤塚清子議員より、都合により質問通告を取り下げたいとの申し出がございました。これにより質問通告者が7名となり、本日3名、明日4名の日程で、お手元に配付をいたしております質問通告順に従い、質問を行うことといたします。 なお、今定例会より一般質問の方式を一部変更し、議員席にて設置しております質問者席で一般質問を行うことといたします。 以上のとおり協議が整いましたので、議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 △日程第1 一般事務に関する質問 ○議長(城戸好光君)  報告は終わりました。報告のとおりご了承願います。 日程第1 一般事務に関する質問を行います。順次発言を許します。最初に、横溝千賀子議員。 ◆5番(横溝千賀子君)  おはようございます。昨日は総選挙も終了いたしまして、皆さん大変お疲れであり、なおかつ地域の皆さんがご当選されて、本当に良い今日の1日だろうかと思います。 それからまた、本日は対面式の演壇が設置されまして、そのトップバッターとして、この場を頂きまして、1つの名誉であろうかと、私もちょっと誇らしく、喜んでいるところでございます。それに相応しく、是非執行部の皆さんには、私の質問に対しまして、前向きな積極的なご答弁を頂きますように、よろしくお願い申し上げまして、質問に入りたいと思います。 それではまず、通告に従いまして、福祉行政、認知症、地域包括支援センターについてお尋ねしたいと思います。現在、介護保険制度見直しに向かって、厚生労働省の各委員会が検討に入りました。そのなかでも、認知症の方に対してのケアの取り組みが確立できれば、要介護者の方々に対するケアが理解しやすくなると言われております。ところで行橋市では、他の地域と比べて、どれくらいの取り組みが行われているのでしょうか。認知症に対する理解の啓発はどうでしょうか。まだまだ認知症に対する差別意識が、地域があるがために、本来ならば受けられるであろうサービスが創設されていないのではないでしょうか。 お隣の苅田町では、認知症の家族の会が3年前に立ち上がり、例会を月1回行い、会員向け広報誌も発行しています。徘徊する認知症の方を探すシステムづくり徘徊SOSネットワークを昨年、民生委員、地域ボランティアの協力で立ち上げました。これは、事前に、徘徊する高齢者の写真等を登録してもらい、もしいなくなった場合は、事前に登録した協力者の元にデータとともに探す協力を要請するシステムです。 認知症の方は、身体が健康に見えるため、一見しただけでは分かりにくく、徘徊は大きな問題となっております。昨年は市内の施設で、或いは、ある校区の在宅の方が行方不明になり、不幸な結果を迎えております。行橋市では認知症になっても、安心して暮らせるまちづくり100人会議に出席されたと伺っているのですが、このことも含め、今後どのように認知症の方々への対応を進めていかれるおつもりなのでしょうか、お答え下さい。家族の会や徘徊の見守りのシステムは、どのようにしていかれるおつもりでしょうか、お答えをお願いいたします。 次に、地域包括支援センターについて、お尋ねします。以前にも質問したのですが、地域包括支援センターの創設には、厚生労働省は起案の段階と、現在、衆参両院を通過するなかで、緩和されてきました。つまり当初は地域包括支援センターのみで全てを行い、それまであった地域在宅支援センターをなくす方向でした。現在では、中学校区に1箇所は、地域包括支援センターがあったほうが良いという議論が多く出ているということですが、市町村の判断に委ねるという路線は変わりません。 しかし、こういう支援センターに対する予算組みは、国のなかでは明確に出ておらず、難しいかと思いますが、国内でも最も先進的に中学校区でケアマネジメントを行い、準支援制度も含めて動いてきた本市の地域在宅介護支援センターを、今度どういう位置付けで考えていかれるのか、お答えをお願いいたします。 次に、食育教育と学校給食の現状と対応について、お尋ねいたします。私は、これまで学校給食施設である、第1給食センターの老朽化に伴う建替え計画に関することを中心として、食育教育の大切さをも訴えてきました。今回も給食センターの建替え、つまりハードの整備と併行して対策を講じていかなければならないことは、子どもが自らの健康に関心と責任を持てるようになる教育を、早急に充実させるべきだと思いまして、以下の質問をいたします。 食の安全性に関する関心の高まりや食習慣の乱れが、社会問題化していることを背景として、家庭や学校での食生活を改善し、国民の健康増進を図ることをも目的に、7月15日に食育基本法が施行されました。具体的な取り組みについては、内閣府に食育推進室を置き、基本計画づくりを進める方針と伺っています。 食育基本法施行を待つまでもなく、国内では、既に学校教育のなかで、望ましい食生活のあり方を実践指導している自治体がいくつかあります。即ち、ご飯を中心として、例えば、焼き魚、菜っ葉のお浸し、味噌汁を基本の食事として、子どもたちが自分で作れるように教えることで、たとえ親が留守や多忙であっても、自分の健康に対する意識はもとより、大人たちへの健康管理にも良い影響を及ぼしているという自治体の報告があります。今や子どもの食生活の改善は、親任せでなく学校教育のなかで、子どもが自らの力で正していけるようにしていかなければならないところに来ているのです。 子どもの孤食や偏食、或いは油の取り過ぎが、既に子どもの生活習慣病の増加の原因となっていることが指摘されております。このことが、将来にわたり、自治体の医療にかかる財政問題を大きく左右していくだろうということも周知の通りです。だから、私は望ましい基本的な食事を作れる教育をすべきであると思うのです。しかし、食を巡るテーマはあまりに奥深く、教育現場だけに食育教育として取り組みを押し付けるのは、困難と戸惑いがあります。そこで伺います。 1、本来の食育教育を学校教育で、どう進めてこられたのか。また、今後の取り組みについて、お答え下さい。 2、学校給食施設整備の内容や運営のあり方について、伺います。特に衛生管理や地場産給食、環境対策についてお伺いします。 一度に何千食という給食を配食することは、食中毒のリスクや異物混入の問題など、衛生管理上の対策は基本的なことです。言うまでもないことですが、衛生管理上の観点から、まずお答えをして下さい。また、地場産農産物を給食に導入利用することは、生産者や給食に関わる人々の顔が見え、心温もる給食を提供する点で、大変重要なこととされています。私は、さらなる地場産給食の推進をと、この6年間ずっと訴えて続けてきました。特に、現在、本市の米飯給食は、県平均の3.5回を大きく下回っていることを指摘しながら、何とかならないものかと訴えてきた経緯がありますが、未だ改善されていません。 本市は幸い農村地帯であり、この特徴をもっと取り入れて、地場産米の米飯給食の回数を早急に推進すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか、お答え下さい。 同様に大量に出される残菜の処理は、現在全て焼却処分されているのですが、是非資源として再利用できるように、環境に配慮した方策をとるべきと思います。お考えをお聞かせ下さい。なお、給食センターからの排水についても、是非河川環境にやさしい排水となるように、EM液を利用するなど、実行可能なものを即取り入れるべきと思いますが、いかがでしょうか、お答えをお願いいたします。 上記の問いを踏まえて、私がかねてより提案してきた、学校給食施設整備検討委員会を是非つくるべきだと思うのですが、いかがでしょうか、お答え下さい。 第1給食センター建替えに関わるハードの部分について、6月議会の私の質問に、市長は、今年中に結論を出すとのことでした。しかし、今重要なことは、ハードの整備と同時進行で、ソフトの分野も先手を打って検討すべきだと私は考えます。つまり、建替えをするだけでなく、運営や給食そのものの中身のあり方を検討していかなければならないのではないでしょうか。この点についても、私は過去にも提案要望してきました。確か、検討してみたい旨の市長の答弁でした。ここで再度、学校給食施設整備検討委員会をつくり、農政やPTAも含む学校関係、学識経験者などを交え、早急に地域を巻き込んだ学校給食として生まれ変わる体制をつくって頂きたいのですが、お考えをお聞かせ下さい。 これで第1回の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員のご質問にお答え申し上げます。まず、認知症の方々に対する対応、家族会の件、或いは徘徊をする方々に対する見守りシステムをどのようにしていくのかというご質問でございます。 議員ご指摘の家族の会の方々は言うに及ばず、地域の方々、或いはいろんな団体とスクラムを組みながら、より良い介護保険制度を運営していくことが、地方分権の試金石と言われております介護保険制度を、保険者として実際に運営していく我々に課せられた使命であると思っております。 また、認知症で最も注意を要する症状の1つであります徘徊につきましては、今後、高齢者の人口の増加に伴いまして、認知症罹患者そのものも増加をしてまいると考えております。また本年度、国において取り組んでおります認知症を知る1年、キャンペーンの一環であります認知症サポーター100万人キャラバン、これは全国に100万人の認知症サポーターをつくって、地域で認知症の方たちを支えようとするものでございますが、これに対する取り組みの手始めとして、まず、介護相談員の方たちに研修を受けて頂きまして、この方たちが研修終了後にはキャラバンメイトとして、広く一般住民に対し、ミニ学習会の講師として活躍をして頂きながら、位置検索システムの活用を含め、地域での認知症の取り組みができる仕組みをつくってまいりたいと考えております。 次に、地域包括センターの仕組み、或いは地域在宅介護支援センターに対する評価も頂きました。この地域包括センターについてでございますが、現在、第3期の介護保険事業計画の策定委員会のなかで、最も重要なテーマとして、ご審議を頂いているところでございます。また、審議の途中でございますので、その姿を公表できる段階には至っておりませんが、基本的な考え方といたしまして、運営を中立公正に行うには、どのような形態が望ましいか、或いは財政的に最も合理的な形態は、どのようなものかといった観点から、議論を煮詰めてまいりたいと思っています。 包括支援という名称が、いみじくも示しておりますように、このセンターは、市役所の高齢者担当窓口、健康対策窓口、政策の担当の窓口、或いは法制担当の窓口、そして社会福祉協議会の高齢者担当窓口等を兼ね備えた部署として、何らかの支援を必要とする個々の高齢者に対しまして、制度が横断的な支援を担い、警察、裁判所、NPO等の地域の支援組織、サービス提供事業者など、様々な関係者との総合的な連携窓口の機能を果たす役割と理解をいたしております。 次に、地域型在宅介護支援センターでございますが、これまでの5年間、この地域で果たしてまいりました重要な役割、これはまた見方を変えましたら、議員ご指摘のとおり、行橋の介護保険制度のなかで最も素晴らしい功績を残した財産でもあると思っております。 法的には、在宅介護支援センターというものは、殆ど終息をいたしますが、その残すべき、或いは受け継ぐべき機能は、新しい地域包括支援センターの中にも、当然受け継いでいくべきものと思っています。1人ひとりの高齢者との信頼関係の蓄積という点では、在宅介護支援センターの果たした役割は、相当に重要なものでございます。この前提に立ちまして、行橋市の貴重なストックを活かすべく、地域包括支援センターに対する検討を行っていきたいと思っています。 次に、食育教育と学校給食の現状と対応についてのご質問がございました。特に、食域教育を学校教育でどう進めてきたか、また今後の取り組みについてという第1点目のご質問につきましては、教育委員会教育部長のほうから答弁をいたします。 次に、学校給食施設整備の内容や運営のあり方、特に衛生管理、地場産給食、環境対策について、また2点目として、学校給食施設整備検討委員会を是非つくるべきだというご質問でございます。 給食センターの建替えにつきましては、これまでもお話を申し上げてまいりましたとおり、1市3町の広域で協議をいたしております。つい先日も関係する町長と話をしながら、今年度末までに結論を出していこうという議論をしてきたところでございます。 そこで、今後はどのような施設とするのか、安全管理、衛生管理等をどうしていくのか。例えば、ご指摘の米飯給食の推進、残菜処理の方法、或いは行財政改革の観点から、有効な施設整備のあり方、運営について、検討を重ねていく必要があると思っております。また、議員がご指摘されました地場の米、或いは野菜などの農産物を、今後さらに積極的に導入していくことも大事なことだと考えております。 今後は、児童・生徒に栄養のバランスに配慮した食事を等しく提供し、重要な教育活用の役割を担うものとして、学校給食施設整備検討委員会を立ち上げ、意見を聞いていくなどの方策等も大切であると認識をいたしておりますので、今後、設置に向けて、準備をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(光畑浩治君) 横溝議員の食育教育と学校給食の現状と対応について、お答えいたします。学校では、学校給食を中心に、家庭科、学級活動等の時間帯に、栄養素の学習、調和のとれた食事、清潔な食事環境等、望ましい食習慣形成や、食事を通しての人間関係の育成を図ってきました。しかし、子どもの食環境を見てみますと、スナック菓子やインスタント食品などを食べる頻度が高く、肉類など好きな食事に偏ったばっかり食べ、共働き世帯の増加による孤食も3割以上と増えてきていると言われております。このような状況から、健康な心身を培い、豊かな人間性を育むためにはということで、平成17年7月に、食育基本法が制定施行されたと考えております。 そういうなかで、学校教育では、食に関する指導を大切にしながら、食に関する指導推進計画を、全小中学校で作成して、発達段階に応じて、4つの指導目標を掲げております。 1つは体の健康、2つ目に心の育成、3つ目に社会性の涵養、4つ目に自己管理能力にそって、学校給食を中心に、今後は指導内容をさらに充実してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆5番(横溝千賀子君)  再質問をさせて頂きたいと思います。まず、福祉行政の関係ですけれども、認知症の方に対する認知というのは、大変難しいということは、その経験をした方でないと分からない、大変な問題があるということは、ほぼ周知されているようであります。 ただ1つ、まずお伺いしたいのは、位置検索システムですね。認知症の方が移動する際に、その検索をするシステムをということも含めてということでありますから、勿論のことということで解釈をいたしますけれども、この位置検索システムだけでなく、実はソフトの充実が大事だということを、私は申し上げたい訳です。 取り分け認知症の方は、力があったりするものですから、住所氏名を書いたものを、例え背に貼っていても、それを引きちぎってまでも徘徊をするという例もありまして、非常に対応が難しい部分が多くございます。ですから大事なことは、ネットワークですね。認知症の方が、どこにどういうふうに移動していらっしゃるかということを、周囲の方々がお互いにネットワークを張りながら、確認し合いながら地域で見守っていくという、そういう地域のソフトの体制がとても大事ではないかと思うんです。そこのお考えを、もう少し具体的に示して頂ければと思います。 それからもう1つ、キャラバンメイトということで、今ご説明がありましたが、聞くところによりますと、キャラバンメイト養成研修会、そういったものを行橋市で今年行うようには伺っておりますが、それを行うときには、是非NPOの方々ですね。認知症に対する対応、或いはネットワークのシステムづくり等につきましては、行橋市ではかなりNPOの方々が取り組んでいらっしゃる例が多ございますので、是非その人たちとも組んでやってもらいたいと思います。このことについてもお答えを頂きたいと思います。 それから、地域包括センターのことでございますけれども、まずこれは、先程市長の答弁では、何らかの支援をする人々に対して、警察や裁判所やNPO等の支援の組織、地域の支援組織をというふうにおっしゃられたと思いますが、この場合のNPOは、ボランティアなのか法人なのか、ここは明確にして頂きたいと思います。ここのNPOの力によっては、非常に効果があったり、或いは逆にちょっと、うやむやになったりという心配を、私はいたしておりますので、それを1点、まずお尋ねしたいと思います。 それから、地域包括支援センターですけれども、現在何箇所になるのか、このことが大変私は興味をもっております。大体現在2~3万人に1箇所ということで計算すれば、どういうふうになるのかというのは想像はつくわけですけれども、是非、何箇所程度になるのか、そこの見通しをお答え頂きたいと思います。 それから次に、学校給食の食育教育の関係ですが、今部長のお答えでは、地域とは言われませんでしたが、孤食で生活をしている子どもが3割とおっしゃられましたけれども、この3割という数字は、どこでいつ調査された結果なのかということを、まず教えて頂きたいと思います。 それからもう1つ、学校給食を中心に、指導内容をさらに充実していきたいというお答えがありましたけれども、いったい学校給食を中心に指導してこられた、今日までどんな成果があったのか。それはとても大事だと思います。 例えば、この春、行橋健幸プランということで、コスメイトで大変大きなイベントをされました。健康づくりに関心をもっていらっしゃるグループの方々、実際それに直接関わっていらっしゃる行政の方々等、それは沢山の方が健康でありたいという願いをもって、或いは実践をもって参加されていたと思うんです。その健幸プランに参加された、その目的は、やはり地域で生き生き楽しく、人と交わり、より健康である、そんな暮らしをしたいねという願い、思いをもって集まっていらっしゃった。私はその視点は、それで大変良いことだと思います。一方、私は行政として大切なことは、それプラス、やっぱりきちっとした成果を出さなければいけないと思うんです。 例えば、第1回目の質問に入れましたように、医療費等との関係をどう成果としてつくっていくのかということです。これは1年や2年で成果の出るものではないかもしれませんけれども、子どもたちを教育することによって、大人が次第にその影響を受けていくということが、他の自治体からの報告もあります。そういったことも考えますと、成果として行政はきちっと出すべきではないかと、私はこう思いますので、そのことを、まず成果について、教えて頂きたいと思います。 それから、次に学校給食の給食施設整備検討委員会の件ですが、これにつきましては、私も過去お伺いしました。市長の答弁では、今後設置に向けて準備をしていきますということを、はっきりおっしゃって頂きましたので、これは大きく期待をしたいと思いますので、是非お願いしたいと思います。 学校給食施設につきましても、今年中に一応の形と言いますか、方向を示しますというご答弁も6月議会に頂いておりますので、それと本当に併行してやって頂きたい。箱物を造ればよしということには決してならないように、中身が大事だということを、私はもう一度押さえて頂きたいと思っています。 そこで、その際の学校給食施設整備検討委員会、これの事務局はどこでもたれるのかということです。現在、学校給食にかかわることは、第1センター、第2センター合わせて広域で運営をされておりますけれども、広域で検討されるべきことではあるとは思いますが、しかし、広域であるということは1つの矛盾を生んでいると思うんです。と言いますのは、第1センターの建替え1つでも、随分時間を取ってきました。それは広域でということの1つの枠があったから、実際は、第1センターの配食は、行橋市の子どもたちが受けているわけです。その視点からしますと、市長のそこでリーダーシップを発揮して頂いて、是非行橋で事務局をというような方針をきちっと出して頂きたい。そうしないと、広域で広域でということの流れの今までのもどかしさは、私はもう我慢ができないということもありますので、是非お願いをしたいと思います。事務局はいったいどこに持たれるのかということを、明確にお答えを頂きたいと思います。 以上、第2回目の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員の再質問にお答えを申し上げます。まず、認知症の方々に対する件でございます。私もこの件につきましては、相当前、高齢者対策に携わっていますときに、例えば位置検索システムをどうするのかとか、或いは地域の見守りをどうするのかという議論をしたことを今思い出しております。長年にわたる大きな課題でもございます。現在は、こういう介護保険制度が充実もしてまいりましたし、また新しい形で、認知症という、そういう病名が付けられまして、対応できるようになってまいりましたけども、このネットワークをどういうふうに形成をして見守っていくのかというのも、大変な作業が要る問題でもございます。先程お答え申し上げましたように、まずは介護福祉士等、きちんとした形で研修を行なっていきながら、その方たちが中心になって、地域でそういう見守り体制をつくってという、その努力を続けていきたいと思っています。 また、ネットワークを形成するために、市としても、その組織づくりに努力を続けていきたいと思っております。地域で見守りをするということは、議員おっしゃったように非常に重要な問題でありますけれども、なかなか難しい問題であります。それらについては、しっかり今の状況をとらえながら、これからどういう形で、それぞれのそういう苦しんでいる方々に対する、ご本人または家族に対する対応等々について、しっかり対応できるように努力を続けてまいりたいと思っております。 また、研修会等、NPO法人を加えたらどうかというお話がございました。これらにつきましても、一応行政のなかでは、NPO法人をどう加えるとか、或いはボランティアの方々をどういうふうに加えるかと、いろいろと検討を続けてきておりますが、これは事務局のなかでもしっかり議論をさせたいと思っていますし、また審議会等でも議論を頂きたいと思っています。議員のおっしゃっている趣旨を踏まえて、これからの組織づくりをしていきたいと思っています。 次に、地域包括センターの件でございます。これは、まだ国から方針が具体的に大きく大雑把に出てきたものの、細かなところ、きちんとした形で出されているわけではありません。しかし、基本的な考え方としては、人口3万人程度に1つという考え方が出されてきております。それらを踏まえて、行橋市として、どういうふうにしていくかということで、現在その会議のなかで議論をしていることでございます。この介護保険事業計画の策定委員会のなかでも議論を頂いていますが、今までの地域在宅介護支援センターの経過を踏まえながら、行橋市としては2箇所にするのか3箇所にするのか、或いは中心的に1箇所にするのかというところの議論を今続けているところでございまして、今日の段階で何箇所にするというお答えは、まだ出来ませんけれども、この趣旨にそって議論を深めていきたいと思っております。 次に、給食の件について、お答え申し上げます。給食センターの件につきましては、これまで広域で議論をしてきたのは、議員ご指摘のとおりであります。この件につきましては、本当に長い間にわたって1市3町で運営をしてきているという経過があります。これらを無視をして、一方的に行橋は行橋だけということで行動を行っていくということは、私は今のところできないと思っています。しかし、この食の問題について、どういう形で議論をするのかということで、農協とか或いは学校関係者等々、いろんな方々を交えて、こういう学校給食の施設整備検討委員会をつくっていくという方針を出しましたので、どこに事務局を置くかについては、もう少し時間を頂きたいと思っていますけども、なるべく行橋は行橋として、きちんと主体性を発揮できるような、そういう体制整備を行なっていきたいと思っています。 事務局を行橋につくれというお答えをせよ、ということだと思いますけれども、それらにつきましては、やはり広域での長い経過もございまして、それらのなかで、ハード部分もソフト部分のきちっとした併行した議論をしていくという立場で、今後詰めていきたいと思っていますが、可能な限り議員がご指摘頂きましたなかで、行橋の主体性を発揮できるように行っていきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  福祉部長。 ◎福祉部長(佐村輝男君)  キャラバンメイトの件でございますけども、行橋市は、この認知症の件につきましては、先進的な取り組みをしていると我々は考えております。それで、100人会議の方に参加しているわけでありますが、100人会議では、このキャラバンメイト養成の研修会を全国地域ごとにやるということで、九州は2月にやるということになっております。どこでやるかというなかで、行橋市が手を挙げて、私の方でしていただけませんでしょうかという話をしているという段階でございますので、また家族の会も含めて、そういうメンバーが70人程度揃うようであれば、国の方も行橋市というふうに、きちんと場所を指定してもらえるんではないかと考えております。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。
    ◎教育部長(光畑浩治君)  先程、横溝議員の孤食の3割以上の数字ということのご質問でございますが、これは市内の学校で調査した結果でございます。この調査について、朝食或いは欠食等も調査をしておりますが、そのなかの1つでございます。 それから、先程、食育の指導等の成果の結果についてというご質問でございますが、これはどうなっているかと、この調査はしておりません。それで、今後成果の出る食育教育を、今後指導の形のなかで進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆5番(横溝千賀子君)  お答えありがとうございます。幾つかの点で踏み込んで頂きまして、ありがたいと思います。 まず、認知症に関する件では、できたら行橋でキャラバンメイトの研修会をしたいということで、手を挙げているということは、やはり素地がないとできないことですので、これは大変行橋として、かなり進んで今日までやってこられた成果だと思って、この段階でも、私は大変な評価をさせて頂きたいと思いますので、引き続き、是非頑張って頂きたいと思います。 それから、もう1つ、市長がお答えになりました地域包括支援センターに対する箇所ですが、これはやっぱりなかなか決めにくいということで、急ぐべきとはおっしゃっていますけれども、これは本当に急いで頂きたいと思うんです。と申しますのは、介護保険に関する、いろんな概算要求が国でまとめ上げられまして、来年に向けて予算措置をされていくと伺っているんですが、例えば、何箇所つくる予定なのかということ、つまりビジョンを早く示すことがとても大事だと。それは国の予算の、いわばぶん取り合戦になるわけですから、そのために早くビジョンを示して、予算を確保してもらいたい。 なぜこれを私は急いでビジョンをつくってほしいと申すかと言いますと、例えば国の考えでは、先進的市町村事業への支援ということで、これは概算要求ですけれども、4.8億円という数字を上げているんですね。県内でもこういった対応で、先程言いました地域包括支援センター、これに類する介護の関係につきまして、進んでいる県南の自治体も手を挙げて頑張っているという話も聞きますだけに、そこのところ、行橋市は是非これまでの流れをうまく、そのままつくって頂いて、早くビジョンを示して、この予算を確保してもらいたいということでありまして、ビジョンを早く示してほしいということを申し上げているわけでございます。従って、いつごろこのビジョンを出して頂けるのか、そこまで、私は、今日お尋ねをしたいと思いますので、是非お願いを申し上げます。 それから、食育についてですけれども、3割以上の孤食児童が居るということのお答えを頂きました。3割と以上が付けば、これは相当な数のことだろうと思います。この農村地域で、私は農村地域と言い切っていいか、この際分かりませんけれども、家族みんな働いて、頑張っている家族も多くなりましたので、子どもの食事までまわらない、或いはそうでなくても食事を作るのでさえ面倒くさくなっちゃったというような大人も増えましたので、子どもの孤食の問題は、もっと大きな問題としてなっていくという、私は心配をいたしております。従って、いつの調査とはお答えがありませんでしたけれども、暫時、この孤食の調査はして頂きたいと思います。それが1つお願いであり、要望でございます。 それから、もう1つ、学校給食を中心に、食に関する指導推進計画を小中学校で作成してということで、成果のことで答弁がありました。成果の調査はいたしてないというのが、正直な話でそうだろうと思います。今までそういった成果まで出せというような、そういった推進計画も殆どなかっただろうと思いますので、今後成果を上げる、成果として示される計画の推進を行って頂きたいと思います。 その際に、私は大切なポイントとして、幾つか申し上げたいと思いますので、是非そのことを念頭において頂きたいということを、お願い申し上げたいと思います。 それは、先程、知育・徳育・体育に関することをちょっと触れられたと思います。本当は、この食に関する推進指導計画は、それは学校の現場に下ろされれば、知育・徳育・体育、或いは社会性のどうとか、自己管理がどうとかという、そういう難しい言葉になるんだろうと思うんです。けれども本当の目的、たった1つでいいと思うんです。子どもが自らの手で、自分の食事を作れるようにすること。それをすることによって、知育・徳育・体育、社会性の問題だとか、或いは自己管理能力も、全部そのなかに包括されるわけですから、子どもが自ら自分で基本的な、日本食を作ることが、私はベストだと思っておりますけれども、そういった先程言いました、米飯を中心とした1汁2菜のような、そういった基本の食事を作ることができる子どもを育てて頂きたい。そのときに、大事なもう1つの点は、教育の現場にそれを全部押し付けるということは、教育現場には、いろんな雑務が回っていて、パニック状態ということを、私はよく見聞きしていますので、その教育現場だけに押し付けるのではなく、食育ボランティアといったような方々を公募するなどして、現場に食教育に関心のある人々を配置して頂くという方向ではどうだろうかと思うんです。そのことが食育の社会性を図ることにもなり、非常に大きな効果もあるんではないかと考えるわけです。くどいようでありますけれども、是非自分で自分の食べる物を作ることができる子どもを育てて頂きたいということです。そのことについてのお考えは、一応お答えとして頂きたいと思います。 それから、学校給食整備検討委員会、先程設置に向けて準備をするという、前向きなご答弁を頂きましたので、それは大変ありがたいことですけれども、事務局の件ですね。行橋市で可能な限り、事務局をもてるようにしていきたいということの答弁を頂きましたので、是非このこともお願いしたいと思います。私としましては、かつて自校方式を是非にということで訴えをいたしました。学校給食施設整備に関する課題でありましたけれども、これは財政等の問題で、断念せざるを得なかったということ。これは6月議会でも確認をさせて頂いたところでございます。けれども、たとえセンター方式であっても、自校方式に近いソフトの整備ですね、これは可能だと思うんです。そういった施設運営を是非行って頂きたいと思います。近在の事例で申しますと、例えば須恵町だとか、浮羽市だとか、それからお隣の椎田町ですね、この自治体なんかは、この近在としては、大変先駆的に取り組んでいらっしゃるようで、その効果も私は何度か聞かせて頂きました。ですから、そういった身近な自治体に学ぶということも、この際、早急にお願いを申し上げたいと思います。以上、再々質問をさせて頂きましたけれども、お答えの方、よろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君) 八並市長。 ◎市長(八並康一君) 横溝議員の再質問にお答え申し上げます。まず第1に、認知症に関する件でございます。議員も評価を頂きましたけれども、行橋市の介護保険制度、或いは高齢者対策は、厚生労働省の方でも評価を頂いておりまして、これらを踏まえて、行橋市でキャラバンメイトの研修会等ができるように、しっかり対応していきたいと思っています。また、認知症に対する見守りシステム充実に向けて努力をしていきたいと思っています。 次に、包括支援センターでございます。今、検討委員会のなかで議論頂いておりますのは、12月ということを目標としてお話をさせて頂いておりまして、それまでにきちんとしたビジョンを出していくというなかで、箇所数についても、そこで議論を頂いていますけども、その箇所数の決定と今後の対応について、12月までには結論を出すという方向で進めておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、食育の問題について、1つだけふれさせて頂きたいと思います。先日、PTAの関係する方々の研修会に出席をさせて頂きました。そこでも話をさせて頂きましたけれども、議員ご指摘のとおり、孤食、本当に増えてきております。或いは朝食抜きの子どもたちが増えてきております。また保育所等で給食を出さない、弁当を持ってきてほしいという日になりますと、見事に冷凍の弁当、同じ形の冷凍の弁当を温めて持って来る子どもたちが非常に多いという状況でございます。家庭のなかで、きちんと自らが弁当を作って、母親の味、家庭の味として、子どもたちに持たせるというのが本当に少なくなっているという現状でもございます。そういう意味では、PTAの研修会で、是非家庭の中でも、この食教育をきちんとしてほしいという話もさせて頂きました。 学校は学校として食教育について充実をしていきたいと思っていますけども、やはりそれぞれのご家庭のなか、或いは関係する方々といろんな連携をしながら、本当の意味で、日本で育っている子どもたちが、しっかりきちんと食事をして、その食事を感謝していく、そして自らも、先程おっしゃいました、少しでも食事を準備できる、或いは自分で作って食べることができる、そういう努力を続けていくように、教育部会にも指示をしていきたいと思いますし、学校現場にも、その話をしていきたいと思っています。教育部長のほうから先程お答えを頂きましたけれども、私もそういう思いをもっておりますので、是非その努力を続けていきたいと思っております。 次に、学校給食センターの件についてのお話がございました。センター方式のなかで、やはり自校方式に準じたような、いろんなことができるんではないかと、随分これは広域の教育委員会、或いは私どもの中で議論をしてまいりました。そういう研修も重ねてきております。それらを踏まえて、先進的な町等も見させて頂いていますけども、今ご指摘頂きました須恵町、或いは椎田町等も参考にさせて頂いて、そういうソフトの充実に向けまして、努力をしていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  教育部長に答弁を求めますが、聞き取りにくいんで、はっきりと大きく、よろしくお願いします。 ◎教育部長(光畑浩治君)  横溝議員の再質問にお答えいたします。先程、今後の調査の件でございますが、成果として示されると、なかなかこの成果というものが難しさがあろうかと思いますが、方策等を皆で考えて、どういう形での指導がいいのかというものも含めまして、今後検討してまいりたいと思います。調査の結果が出せるような指導のあり方を検討してまいりたいと思います。 それから、今後の指導のなかで、自らの手で食事ができるというような内容のものを今後指導の中にということでございますが、食育ボランティア、そういうもの、学校で知育・徳育・体育、知・徳・体に食育という形が今出てきております。そういうような形の食の基本は、やはり先程市長が言いましたように家庭にあろうかと思います。学校現場の中でその食の味をどういうふうにつくるかというような形のものをするというより、やはり第1の基本は家庭で、家の味をどういうふうにつくるかということのほうが大事であろうと思います。そういう方向で、PTA等も含めまして、そういう家庭の味というものを再認識して頂くような、そういうようなあり方を、学校等で協議をし、今後地域に食事の味は家の味という形のものができればいいなと考えておりますので、そういうような形のものを広めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆5番(横溝千賀子君)  まず、いろいろご答弁を頂きまして、ありがとうございました。特に、食育に関することにつきましては、かなり踏み込んだ、それぞれのお考えを聞かせて頂いて、良かったと思います。ただ、私は基本的なところで、少し認識のズレがありますので、そこのところを再指摘をさせて頂きたいと思います。 この食育基本法というのは、そもそもなぜ出来たかということですね。それはもう基本は家庭でというのは、もう誰もが分かっていることなんです。ところが、それがもう崩れているという現実を踏まえて、どうするかという議論の中から、1つは食育基本法であり、或いはこの食育基本法の中には、日本の農業生産の自給率を高めるという目的もあります。一方では、厚生労働省からすれば医療費の抑制、これも1つあるんですね。そういうことを考えますと、家庭でという基本のパターンが崩れているからこそ、子どもの生活習慣病が増えているんだということを、まず認識をしなければ、正しい食育は、私は進められないと思います。もっと具体的に申しますと、これは今治市の事例だったかと思うんですけれども、基本の食事を作るということを学校で時間をかけて教えてきた。ご飯を中心として煮魚、野菜のお浸し、味噌汁ですけれども、それが自分で作れるようになったかどうかということが1つの成果なんですね。それを踏まえて、それをどう展開していくかと言いますと、子どもが家に帰って、家族に対して、そういう食生活は良くないよ、油の取り過ぎよとか、或いはそんなことをやっていると、糖尿病が悪くなって、やがては足が腐って切らないといけないようになるよというぐらいに、子どもは学校で具体的に教わって、家族に教える。こういう研究もきちんとなされてきて、それが自治体で取り組まれているということですね。これは私は是非押さえて頂きたい。それが今食育を急いで進めなければならないということの大きな理由なんです。そこがちょっと私と現時点ではズレがありますので、基本は家庭であっても、家庭の味を認識するということは、行政からすることでもないし、学校ですることでもないと思います。あくまでも学校ですることは、子どもたちが自分で自分の食事を作れる、家庭実習の中でする。これがカリキュラムのなかでできることですから、そういう難しさはないと思いますので、認識を少し変えて頂ければと思います。そういうことは押し付けてもしょうもないことなのかもしれませんけれども、もはや家庭で子どもの食事は守れていないんだということの認識をもって頂きたいということを申し上げたわけです。以上、くどくど申し上げましたが、最後に1つ、是非食育に関するシンポジウムを近々開いて頂きたいと思います。これは早い方がいいと思います。これに関すれば、先日椎田町でテーマは忘れましたけれども、そういったシンポジウムがありました。大変中身の良いものでありましたので、そういった講師の方をお呼びするという形でもとって頂ければ、非常に効果はあると思います。そして成果として、子どもたちが食事を自ら作ることができて、そしてそれが医療費の抑制にやがてつながっていく、こういう道筋を作って頂きますように、お願いを申し上げまして、私の質問をこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君) 次の質問者、瓦川正純議員。 ◆15番(瓦川正純君)  皆さん、こんにちは。大変貴重な時間をありがとうございます。只今ご指名を頂きました紀政会の瓦川でございます。通告順位に従いまして、一般事務に関する質問をさせて頂きたいと思います。執行部の方におかれましては、明確なる答弁をお願いしたいと思います。また、議員の皆さんには、暫くご清聴を頂きたいと思います。では、早速質問に入らせて頂きます。昨日は、国政選挙は大変お疲れさんでございました。これからの少子高齢化、財政危機のなかで、日本の舵取りを決定いたしまして、これから地方分権の時代、大変な時代がやってくると思います。国民1人ひとりが真剣にものを考えていかなければならない時代がきたんではないかと思います。では只今から一般質問をさせて頂きます。 大きく1点目の八並市長の政治姿勢と第4次総合計画について、お尋ねいたします。行橋市の第4次総合計画は、平成14年から平成23年度まで10ヵ年で計画をされております。環境と共生した躍動都市を目指し、現在着実に事業が推進されているところでございます。目標とする10年後の都市像を作成するために、計画を実現化し、まちづくりの基本姿勢、方向性と具体的な方策に取り組み、新しい時代の変化に対応したまちづくり、生活、産業基盤の整備が進まなければなりません。 市民の自主性と参画、地方主権に向けた新しい行政の枠組みなど、地域の個性とイメージを高め、国際化と新たな広域化の対応、また、行財政改革の必要性、総括事業として、地方財政の状況など、基本方針を推進するため、市民の協働による都市経営、合理的で効果的な都市経営と自主財源の確保、補助金などの整理合理化、公共事業の見直しなど、行財政改革と分権時代に対応した都市経営を推進し、都市像を目指す、新しい行橋市のまちづくりを推進していかなければならないと思っております。そこで八並市長にお尋ねいたします。 八並市長が市長に就任されて、約3年6ヶ月が経過をして、4年目の総仕上げの年として、向う10年間に行橋市が目指す都市像の推進、環境と共生した躍動都市を基盤として、残された事業がまだあると思います。八並市長2期目に向けての政治姿勢の決意を、明確にご答弁をお願いしたいと思います。 なぜならば7万市民の代弁者として、私ども共に市民は、やはり行橋のこれからの中核都市を目指す、市のあり方、行財政運営のあり方、諸々の改革のなかで、やはり1期目から2期目に向けて、着実に行財政運営、事業を推進していくのが責務ではないか。着実に見据えたなかでの質問でございますので、是非、明確なる答弁をお願いしたいと思います。 現在3年6ヶ月、市長施政方針として目標とする10年間のまちづくりについても、2点目に質問しておりますが、今後の市長としての方針、目標に向かってのまちづくり、ご答弁を頂きたいと思います。 大きく2点目の都市計画、市街地開発について、お尋ねいたします。行橋市は、全市域が都市計画法による都市計画区域であり、内、市域の約10%にあたる668haが用途地域に指定されています。都市計画については、行橋駅西口地区、土地区画整理事業に伴う用途地域、準防火地域の見直しなど、市街地開発事業などに併せて随時都市計画等の見直しを、現在行っております。今後は、駅東側の用途地域見直しや東九州自動車道インターチェンジ付近での用途地域設定の枠組みを行う必要があるのではないか。 平成10年から12年で都市計画マスタープランを策定しております。行橋、蓑島、今元、仲津、泉、今川、稗田、延永、椿市地域に分けて、まちづくり懇親会を実施しているのが今日でございます。いかにして、より良い行橋のまちと同時に地域づくりをしていくか。これが行橋市のまちづくりに課せられた責務ではないか。また、市民参加による検討を現在行っております。今後はマスタープランの実現に向けて、事業を行っていくことがさらに求められています。 最近、都市計画制度は、住民参加と市町村の特性に合わせた的確な制度の運用が求められています。さらに検討する必要があるのではないか。開発への誘導、指導について、まとまった規模の開発には、開発許可制度の適正な適用と指導をし、ミニ開発などにおいても、指導を今後強化していかなければならない。そのためには、市民と行政、国県一体となっての行橋市のまちづくり、土地計画が推進されなければならないのではないか。そこでお尋ねをいたします。1点目の都市計画マスタープランに沿ったまちづくりについては、どのようにしていくのか。また現在なっているのか。2点目の定期的な用途地域の見直しについては、あるのかないのか。3点目、県北東部地方拠点基本計画の実施については、どのようにしていこうとしているのか。4点目、良好な開発への誘導及びミニ開発への対応はどのようにしていこうとするのか。5点目、市街地の改善についてもお尋ねいたします。6点目には、現在の都市計画、まちづくり計画については、行橋市11校区ございますが、全体的にはアンバランスな面が多く、開発されている所はどんどん開発されて、取り残されている地域は、町と田舎ぐらいの差別があるぐらいの誤差が出てきておる。こういう面を見直し、バランスのとれた行橋市のまちづくりが必要ではないか。 例えば、泉校区を見ますと、もう小学校が千数百人の児童でパンクしております。さらにどんどん開発されることによって、児童が増えている。例えば蓑島、椿市に行ってみると、全校で椿市が80人程度、蓑島は1つの島ですから、なかなか活性化することは厳しいにしても、全体的に行橋のまちのバランスのとれた、まちづくりの開発をしなければならないのではないか。偏った行財政運営は勿論、まちづくりについても、そのようなことのないように、是非見直すところは見直して、規制をするところは規制をして、バランスのとれたまちづくりを推進して頂きたい。これが6点目でございます。 大きく3点目の道路行政について、お尋ねいたします。当行橋市においては、国道が4本あり、南北に国道10号、国道496号、椎田道路の3路線が北九州と大分とを結んでいます。東西方向に国道201号が整備され、筑豊地域、福岡市へとつながっています。その他、主要道については、5路線約29km、一般県道11路線約41kmが整備されております。市道が208路線あり、国道については、南北方向は10号行橋バイパス、4車線計画のうち2車線が整備されております。 現在ご存知のように、車が随分朝夕は停滞をしているのが現状でございます。都市計画道路は25路線、49.5kmを都市計画決定しております。現在、駅東側通り線、東大橋西宮市線などの整備を行なっております。東九州自動車道、新北九州空港の整備に併せて、アクセス道路や市街地周辺の道路の整備、公益的な幹線交通網を造ることが必要ではないか。また、工業団地や御所ヶ谷公園などの施設整備に併せて、アクセス道路の整備も必要ではないか。市道は市民にとっては生活道路の基盤として、市民に最も必要な道路であるのが現実です。 毎年計画的に新設、改良、補修などを行っていますが、狭い道路で改良などが行われていない部分が数多くあります。歩道、自転車道の確保やバリアフリー化など、計画的な道路の整備が今日行なわれておりますが、不備な点が多々あるわけであります。そこでお尋ねいたします。1点目、東九州自動車道及び国道整備の促進については、現在どのようになっているのか。2点目、整備プログラムに基づく計画的な道路整備について、どのようになっているのか。3点目、新北九州空港、東九州自動車道に対応した道路網の構築については、どのようになっているのか。4点目、稲童工業団地へのアクセス道路の整備について、特にどうなっているのか。稲童工業団地を設置するからには、必ずアクセス道路は必要ではないかと思いますので、是非ご答弁をお願いします。5点目、幹線道路、緑化、バリアフリー化推進については、現在どこまで行われて、これからどうなっていくのか、この辺についてお尋ねします。6点目、安全快適な歩行者交通ネットワークの形成については、どのように計画をしているのか、お尋ねをいたします。7点目、現在快適なカラー舗装になり、街中がぱっと見た感じでは、大変良くなっております。ところが、カラー舗装ができて1ヶ月も経たないうちに、陥没する所が多く出ておる。これについては、本当に完成された事業や工事を行っているのか。事業の完成後の検査、確認については、どのようになっているのか、その辺をお聞きしたいと思います。 大きく4点目の環境行政について、お尋ねいたします。現在、稗田校区にやすらぎ苑がございます。これは環境課になっておりますので、是非聞きたいと思います。管理運営についてお尋ねいたします。 旧火葬場は、昭和45年から25年間利用されてきて、行橋市の火葬場が新たに完成されたわけでございます。行橋市の市営火葬場やすらぎ苑は、稗田校区の住民の方々のご協力によって、平成3年より4年かけて新設、行橋火葬場として完成をしたところでございます。周辺の環境対策と整備の面から、一時新設が中断された時期もあったそうでございます。だが現在は完成をして使用されております。 まず、このやすらぎ苑は、故人を偲びやすらぎを願う施設として、静かな自然環境に包まれた里に位置をし、周辺に多目的運動公園や日本庭園を配し、スポーツ、レクレーション、憩いの場として整備をされております。無煙・無臭化を図って、最新技術を取り入れて待合室、ロビー、人生の終焉の場に相応しい施設であることは、我々も分かっています。 だがしかし、火葬場については、故人を偲ぶ以外には殆ど立ち入らないのが現状でございます。6月に私は行って見ましたが、管理運営が、中身はなされているかもしれないが、周辺は何もなされていない。現在、所長を含む男性が4人、事務員が2名居るわけです。これは、委託をしているからといっても、市民は、やすらぎ苑に行く方は勿論、周辺の方々は、やはり環境の関係で見ているわけです。そういうなかで、我々も安易にしとったのがあるかもわかりませんが、委託した管理運営、この業務が1年間どのように収支決算されているのか。その辺をお願いしたい。 また、2点目は、多目的運動公園、日本庭園、スポーツ、レクレーション、火葬場の周辺にありますが、利用されていることは殆どない。また公園、レクレーション、多目的施設は、市民の方が立ち寄ることもない。だから野ざらしに荒らされているのが現状です。委託をしたからといっても、やはり行政は、主観的な管理をする義務があるのではないか。是非、その辺のご答弁を頂きたいと思います。 最後に、大きく5点目の教育行政について、お尋ねをいたします。健全な子どもの育成と地域に開かれた学校づくりについて、乳幼児期は、人格形成の基礎となる時期であり、乳幼児教育支援のため、親への育児教育や、親子のふれあいが、これからは本当に21世紀は必要になってくる。学校を地域の学習、交流拠点として、子どもたちの安全に配慮しながら、地域に開かれた学校づくりを進めていかなければなりません。 また、児童・生徒への相談体制を充実させて、学校・家庭・地域の連携に強化を図り、さらに、学校と地域との交流を推進していかなければなりません。地域と子どもとの人間関係をつくる体制づくりなど、教職員教育ボランティアを育成するとともに、総合的な学習時間の活用や、学校5日制などによって1人ひとりの才能を伸ばし、創造性豊かな子どもの育成を目指していかなければなりません。 子どもの優しさと思いやり、たくましく、ふるさとの愛着心を育てる子育て教育、核家族化の進行や共働き家庭の増加によって、家庭や地域、社会において、子ども同士、大人と子どもの関係が薄れていくのが、現実に現在の社会状況でございます。教育環境状況でございます。地域と家庭とが連携を図っていかなければならない時代が来たのではないか。そのために、教育行政について、2点お尋ねいたします。 まず、1点目の教職員の教育ボランティアについて、お尋ねいたします。生活改善、環境保全、福祉、文化、まちづくりなど、様々な分野で自発性、無償性及び奉仕性の原則に基づいて、ともに喜びをもって市民生活を支えあいながら生活し、学業し、活動する行為となっております。この教職員の教育ボランティアについて、現在どのように行われているのか、答弁を頂きたいと思います。 2点目、総合的な学習時間について、お尋ねいたします。子どもたちが自主的に多様な課題に創意工夫をもって取り組むことを目指しております。国際理解、情報、環境、福祉など、今日までの教科を踏まえながら、学習を行える時間、これをどのように現在指導されているのか、ご答弁を頂きたいと思います。 以上、大きく5点を1回目の質問にさせて頂きます。答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  瓦川議員のご質問にお答え申し上げます。まず、私が市長に就任して以来3年6ヶ月というなかで、これまでの市政運営につきまして、また今後につきまして、ご質問がございました。2期目に向けての決意、或いは施政方針として目標とする10年後のまちづくりについて、ご質問がございました。 ご承知のとおり、行橋市は昭和29年10月10日の市制施行以来、先人の皆様、市民の皆様の大変なご努力のなかで、今日、東九州軸の拠点都市として、大きく発展をしてまいりました。その間の歩みは、決して平坦な道のりではなく、厳しい局面を幾度となく乗り越えるために、敢然と立ち向かってこられた方々の獅子奮迅のご努力によりまして、今日の行橋市の発展があると強く認識をいたしております。 その重き発展の歴史を踏まえまして、市民の皆様の厚き信託を賜りまして、私は平成14年3月、第5代市長に就任させて頂きました。改めまして、厚く感謝申し上げる次第でございます。 その際、私は安全安心都市宣言を掲げ、教育の充実、福祉の推進、文化の保存並びに創造、雇用の拡充、商工業、農林水産業の振興、男女共同参画社会の推進など、市民の皆さんに訴えてまいりましたが、今日まで、その信念を貫きまして、市制発展のために努力をさせて頂いているところでございます。 また、就任と同時に、第4次総合計画をスタートさせましたが、その目標とする都市像、環境と共生した躍動都市ゆくはしの実現を目指しまして、各種施策の実現に全力を傾注してまいりました。また、この総合計画推進のため、第4次行政改革を断行いたしまして、環境対策、福祉、人権政策、産業の活性化、雇用対策、安心・安全対策などの施策を展開してまいりました。その間、議員の皆様、市民の皆様のご理解、ご支援ご協力を賜りましたことに対しまして、厚く感謝を申し上げる次第でございます。 一方、就任直後から、ご承知のとおり、地方分権の名の下に、国の三位一体改革が進められまして、地方交付税や補助金が大幅に削減され、税源移譲は遅々として進まない状況が続いてきております。この状況は、全国の地方自治体の財政運営に深刻な影響を及ぼしてまいりました。こうした厳しい環境下ではありますが、特殊法人再編の波に立ち尽くした東九州自動車道の建設促進、或いは長年凍結状態にありました、伊良原ダムの建設再開などを求める復活折衝などに関係者の皆様と奔走し、それぞれの事業実施への道筋をつけることができたと思っております。 さて、私はまた、昨日の衆議院議員選挙の結果が示すとおり、国民は改革の方向を支持し、さらなる前進を求めていると、強く実感いたしております。国は、郵政民営化や年金改革などのなかで、小さな政府と真の地方自治の確立を目指しています。痛みは共有しなければなりませんが、しかしながら、その改革は、地方への一方的なしわ寄せであってはならないと思っております。この激動期のなか、本市にとりましては、まちづくりの課題は、山積をいたしております。 一方で、この地域では、着々と進捗しています東九州自動車道建設をはじめとした大型プロジェクト、加えて加速化する一大自動車生産の拠点化など、地域がもつ発展の可能性は、急速に高まっている状況であります。この発展の灯し火は、決して絶やすことなく、未来に向けて大きく燃やし続けなければならないと、強く思っております。 私は、人生意気に感ず、巧妙誰かまた論ぜん、を座右の銘として、今日までの人生を歩んでまいりました。今後、私はまず市長就任1期目の残された期間、市政における課題解決に向けまして、全力を傾注いたしますとともに、市民の皆様のご信任を頂けますならば、市民の皆様と歩みを共にしながら、未来に向けまして、環境と共生した躍動都市ゆくはしづくりに邁進し、市民の皆様が元気に、そして安心して安全で暮らせるまちづくりのために、さらなる努力を続けてまいりたいと考えております。議員の皆様、市民の皆様のさらなるご理解とご協力を賜りますように、よろしくお願いを申し上げます。 次に、都市計画、市街地開発について、ご質問がございました。まず、第1の都市計画マスタープランに沿ったまちづくりについてでございます。行橋市のまちづくりについては、平成12年度に住民参加によりまして作成をいたしました、都市計画マスタープランの理念である、北九州都市圏の中核都市づくり、魅力ある中心市街地の形成、安全で誰もが住みよいと感じる生活環境の形成に基づきまして、行橋駅西口地区土地区画整理事業や、また、市民生活をより一層快適にするために、道路、公園、下水道等の生活環境の向上のための整備を行なっているところであります。今後も、中核都市としての顔づくり、誰にでもやさしいまちづくりを目指しまして、整備を行なっていく所存でございます。 次に、定期的な用途地域の見直しについてご質問がございました。用途地域は、昭和42年に設置いたしまして、6回の一部見直しを行い、現在に至っているところであります。最近では、行橋駅西口地区土地区画整理事業に伴いまして、西側地区の用途変更を行っています。現在は、用途地域未指定地区、白地地域と言いますが、この見直しを昨年度から行っております。昨年度は、見直し検討業務資料作成、今年度は、県及び農政局などの関係機関と協議を行う予定でございます。しかし、インターチェンジ付近を含む白地地域は、農業振興地域に指定されていることもありまして、多くの問題があるのが現状であります。今後は、有効な土地利用を図るために、地域住民や関係機関と十分協議をしてまいりたいと考えております。 次に、県北東部地方拠点都市基本計画の実施についてのご質問がございました。行橋市では、平成7年3月に、福岡県北東部地方拠点都市地域の指定を受けまして以降、駅東西の84haの拠点地区において、駅高架事業や土地区画整理事業、駅東通り線の国道201号までの延伸、東大橋西宮市線の整備、川越交差点の改良について取り組んでまいりました。拠点地区以外では、広域社会資本の整備として、東九州自動車道及び国道201号バイパスの早期整備につきまして、国・県に対し、要望活動を行ってきております。 また、構成市町村の職員を対象に、政策形成能力の向上や、人的交流の促進を目的とした研修のほか、新北九州空港におきまして、圏域の魅力をいかに情報発信するか、職員による研究会を設置をいたしまして、その方策について検討しているところでございます。なおこの計画は、平成19年度に改定する予定となっております。 次に、良好的な開発への誘導及びミニ開発への対応についてのご質問がございました。大規模開発につきましては、都市計画法第29条の規定によりまして、本市では3000㎡以上の宅地開発につきまして、許可申請が義務付けられ、県開発許可基準及び市の開発指導要綱に基づきまして、良好な居住環境の形成を誘導しています。 また、3000㎡未満のミニ開発につきましても、10区画以上の開発事業につきましては、市の開発指導要綱により、良好な居住環境の形成について、指導を行っております。 次に、市街地の改善について、ご質問がございました。本市の市街地は、狭隘な道路がありまして、また木造家屋が密集しており、車両の通行や火災発生時に消防車の進入に支障があるなど、改善すべき道路、地区が存在すると考えております。健全な市街地の形成を図るために、西口地区の区画整理事業や街路事業による道路網の整備を行なっているところでございます。しかし、これらの事業を行うには、相当大きな予算が必要でもございます。今後はいろんな手法を考慮しながら、対応していまいりたいと考えております。 次に、まちづくりについて、椿市や蓑島等を例にあげられながら、アンバランスな面があるんではないか、見直しはどうかというご指摘でございます。 まちづくり計画につきましては、都市計画マスタープランに基づきまして、計画し整備しているところでございますが、議員ご指摘のとおり、用途地域外の地区に開発許可、農地転用及び新築が多く見られています。このような白地地区において、計画的で良好な住宅市街地等の形成を誘導するためには、農林漁業との調整を図りながら、今後用途地域の設定による施策とあわせまして、土地利用を推進していく所存でございます。 なお、議員ご指摘がございました、各それぞれの校区、地域に、なるべくバランスのとれた発展をさせていくように誘導せよというご指摘でございます。これについては、十分このことを踏まえて検討していきたいと思います。 次に、東九州自動車道及び国道整備について、ご質問がございました。東九州自動車道は、平成10年に行橋インターチェンジ豊津間の施工命令が出されまして、事業に着手しているのはご存知のとおりであります。また、早期完成に向けまして、京築地域11市町村で、東九州自動車道福岡県北東部建設促進協議会を設立いたしまして、一昨年より国会議員の先生方、県会議員の先生方、或いは国土交通省等々の方々を招きまして、1000人以上の参加者のもとで、総決起大会を毎年開催いたしまして、関係機関にアピールを行っております。なお本年度は、11月26日苅田町立中央公民館におきまして、第3回の総決起大会を開催する予定でございます。 現在の進捗状況でございますが、区単位で地権者や関係者を集めて説明会を行い、協議の整ったところから詳細設計を行っています。また、行橋インターチェンジの用地につきましては、平成16年度から用地買収を開始いたしました。71%の買収が完了いたしております。国道201号バイパスの状況につきましては、国道201号から県道直方行橋線間約700mを、東九州自動車道と並行いたしまして事業を進めております。 今後の計画でございますが、今年度、詳細設計を行い、18年度に用地測量、19年度から用地買収を開始いたしまして、完成を24年度を目途に努力をしていきたいと思っています。なお、この件につきまして、みやこ青年会議所が中心になりまして、全九州の青年会議所で大変な努力を今始めております。全九州で東九州自動車道の建設促進100万人署名活動を行っていきたいということで、現在8月の末で50万人の署名を回収いたしました。9月末には100万人に達成する予定で、懸命な努力を続けております。この署名につきましては、九州地方整備局、或いは国に対しまして、場合によっては小泉首相に届けたいという強い信念で進めているところでございます。 また、地元の活動で、先程言いました建設促進協議会と連携いたしまして、この協議会に一緒に参加をして努力をいたしておりますが、美夜古青年会議所独自でも、道守の九州会議の森さんという事務局長、或いはパネラーに国土交通省の宮田局長、或いは九州山口経済連合会の鎌田会長、或いは湯布院の女性であります桑野さん、こういう方々を招いて、パネルディスカッション等を行っていきながら、未来を担う若者として、この建設促進に懸命に努力をしていきたいという活動を行っている状況でございます。ご報告申し上げておきたいと思います。 次に、道路行政について、整備プログラムに基づく計画的な道路の整備についてのご質問がございました。都市計画道路の整備につきましては、平成12年度作成いたしました街路整備プログラムに沿いまして、整備を進めております。平成11年度に東大橋西宮市線の一部が、平成16年度には駅東通り線が完成いたしまして、現在供用開始を行っておるところでございます。現在は、東大橋西宮市線の整備を、平成19年度の完成を目指して施工しているところでございます。用地交渉も漸く全てが終わりました。都市計画道路は市内道路の骨格的な役割を果たすものであります。今後は、地域の公共性、予算等を勘案しながら進めてまいりたいと思っております。 次に、新北九州空港、東九州自動車道に対応した道路網の構築について、ご質問がございました。新北九州空港、東九州自動車道の整備がされるなか、中心市街地からのアクセス道路の整備は、必要不可欠だと考えております。市街地の幹線道路の整備は、都市計画道路駅東通り線は昨年度完成いたしまして、国道201号に接続いたします。また国道10号に接続する東大橋西宮市線は、用地買収が終わりまして、昨年度から工事に入り、平成19年度完成をみたいと進めているところでございます。 また、西側地区の幹線道路であります、都市計画道路行事西泉線の草野交差点から国道201号バイパス間の整備につきましては、現在行橋市と苅田町にまたがるために、京都行橋総合開発協議会で両市町より県と相談をしまして、県に強く早期着工を要望しているところでございます。 次に、稲童工業団地へのアクセス道路の整備についてご質問がございました。企業誘致を有利に進めるためには、工業団地の整備とともに、アクセス道路の整備が欠かせないのは、議員ご指摘のとおりでございます。現在、北部九州には、日本の自動車2大メーカーの日産自動車、トヨタ自動車の生産工場が、また中津市にはダイハツ車体が立地をいたしております。関連の自動車部品工場の進出に拍車がかかっているところであります。このため、各メーカーなどを訪問した際に話題になるのが、アクセス道路の充実でございます。東九州自動車道の北九州から大分までの早期完成が、常に要望にあがってきております。今後、県或いは周辺市町村と連携をして、この運動を進めていかなければならないと考えています。 一方、稲童工業団地のすぐ横を通過する主要地方道門司行橋線の整備については、周防灘湾岸線道路建設促進期成会の活動と調整をとりながら進めております。現在、県が調査に入っております。苅田町とも連携をしながら、この道路の整備につきまして、努力をしていきたいと思っています。 次に、緑化、バリアフリー化の推進についてご質問がございました。現在、土木課で扱っております事業につきましては、現道の拡幅整備等が主体となっております。土木課におきましては、緑化推進が非常に困難と思われますが、道路外での残地や新設道路の事業につきましては、十分考慮し計画してまいりたいと思っています。 次に、バリアフリー化についてでございますが、歩道等の設置事業につきましては、国や県と協議をしながら、十分このバリアフリー化を考慮し、計画を行っているところでございます。また国道、県道の歩道整備の事業につきましても、国道交通省、県と十分協議を深めてまいっております。今後続けていきたいと思っています。 次に、安全、快適な歩行者交通ネットワークの形成についてのご質問がございました。議員ご存知のとおりでございます。市道に関しては、歩道等が設置された道路が非常に少なく、市内全域でのネットワーク作成を考えたことがありますが、非常に困窮をいたしております。現在、歩行者の安全を確保するため、国土交通省の事業によりまして、地域内でのネットワークを組みまして、JR行橋駅から市民体育館、また平成筑豊鉄道美夜古泉駅から泉小学校までの区間を、バリアフリーを考慮した歩道設置工事を進めております。 また、今後とも国土交通省所管の歩道設置事業の補助を頂きながら、予算の許される限り、歩道の整備を図ってまいりたいと考えております。 次に、快適なカラー舗装になったものを、なかなか問題があるというご指摘であります。議員ご指摘の箇所は、たぶん街中のハミング通りのインターロッキングのブロックだと思っておりますが、そのハミング通りと魚町通りにつきましては、商店街が多く、また歩行者の通行量とも非常に多いために、昼間の作業が出来ませんで、夜間作業を行ってきております。また、作業時間も施工に困難をきたしております。検査確認や工事完了後の道路面のへこみ等につきましては、工事発注課に対して指示をいたしまして、きちんと直すように指示もしてまいりたい、或いは対応してまいりたいと考えております。 次に、やすらぎ苑についてのご質問でございます。行橋市の市営火葬場やすらぎ苑の管理につきましては、市の直営で行っております。業務の一部は、行橋市火葬協力会に委託し、現在6名の職員で受付事務や火葬業務を行っています。議員ご指摘のとおりでございます。 経費につきましては、協力会にご理解頂きまして、昨年度よりも5%程度低い委託料約1300万円で本年度は委託をいたしております。また、施設本体及び周辺の管理は、市が直接行っておりますが、周辺の周景施設は、昨年の台風でかなりの被害を受けました。その修復もほぼ完了したところでございます。周辺の草刈等につきましては、例年同様に業者によって行っております。 教育行政の2点につきましては、教育部長から答弁をいたします。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(光畑浩治君)  瓦川議員のご質問のうち、教育行政について、お答え申し上げます。教職員のボランティア活動についてでございますが、地域に開かれた学校、特色ある学校づくりを進めるなかで、地域のひと・もの・ことを活用した教育が進められ、子どもたちの教育に効果をあげているところでございます。また、教職員の地域の諸活動への参加も推進されております。地域と連携した子育てが大切な時代となってきております。 このようななかで、学校の管理職をはじめ、教職員は、校区の諸行事等へ参加し、地域と連携した教育が行われるよう努力をいたしておるところでございます。 教職員も自宅に帰れば地域の人であります。子ども会活動、地域のスポーツ団、合唱団等の文化活動にも関わっております。一方、中学校の教員は、教育課程外の活動である部活動を、毎日のように勤務時間外に指導しております。このことは、基本的には、各教師がもっている特技や資質を活かしての、ボランティア活動と言えるのではないかと考えております。 それから、総合的な学習時間についてでございますが、総合的な学習の時間は、本格実施から4年目を迎えております。今の学習指導要領のなかで、生きる力を育むために、自ら課題を見つけて、よりよく解決する時間とし、健康、福祉、情報、国際理解、地域などのテーマをもって学習を進めております。 この学習のなかで、老人ホームや公民館など、地域のいろいろな施設への訪問、食進会、老人会、趣味の会など、地域におられる方々をお招きいたしまして、収穫祭、餅つき、伝承遊びなど、多様な学習を一緒に行っているところでございます。特に、地域の方々に触れ合うことで、地域の方々との人間関係、思いやり、やさしさ、そういうものが育まれ、地域をよく知ることで、地域を愛する心が育ってきているのではないかと考えております。 このような総合的な学習に、地域の方々のお力をお借りして、今後も学校と地域が積極的に連携して、子どもを育てる環境を育てていきたいと考えています。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  瓦川議員。 ◆15番(瓦川正純君)  では再質問いたします。1点目の八並市長の政治姿勢ということで、市長は遠まわしに申し上げながら、やはり自分としては意欲はあるんだというところのお話を頂いた。私ども議員としましても、やはり一市民として行橋のこれからの発展を願うならば、1期では成し遂げられない問題が沢山山積されているんではないか。そういうなかで、市長が答弁を頂いたということで、2期目に向けては、自分はやる意思があるというところをとらせて頂きたい。私はそういうふうに思います。それでよろしいでしょうか。市長の決意を頂いたということで、これは終わらせて頂きます。2点目の都市計画、市街地開発については、一応内容的には、説明がございました。その中で、1点だけ是非お聞きしたいのは、まちづくり計画についてですが、これは是非、市長、見直すところは見直して、本当にバランスの取れた地域づくり。先程市長が言ったように、東九州自動車道、201号バイパス、北九州空港、いろんな活性化の中心にあるのが行橋ではないかと思います。これからまた合併も入ってくると思いますので、地方分権の時代、必ずや合併は推進していかなければならない、そういう時代に入っていくと思います。だから是非、そういうものを踏まえたなかで、バランスのとれたまちづくりを軸に考えて頂きたい。そのためには、我々としましても、努力を惜しまないところはもっていますので、是非、よろしくお願いしたいと思います。 それから3点目の道路行政ですが、随分カラー舗装も良くなって、見かけはいいんですが、見掛け倒しで、本当に工事が完全に行われたかというのは疑問に思うところが沢山あります。では、車が通ったから陥没するような道路で良いのか悪いのか。その辺をやはりしっかり考えて、日常通っていないところを車が通るはずはない。やはり車が日常通っているから陥没するんであって、そういうところを踏まえながら、街の中のカラー舗装は勿論、角々の舗装、いろんなものをもう一度見直して、強固な地盤づくりをして、折角やるならば、2度3度の諸経費をかけるより、1回で済むような方法でやって頂きたい。これを是非要望しますので、もう1度答弁を頂きたいと思います。 それから、やすらぎ苑の件ですが、これは今日私が初めて言うんじゃないかと思いますが、市民は何かないと、やすらぎ苑には近寄らない。そんななかで、スポーツ公園やいろんなレクリエーション、日本庭園などあっても、これは宝の持ち腐れで、行かなければ見る人がいないわけです。そんな中で、荒れ放題。委託した事務員を含む6人で、必ず毎日故人が出るとは限っていない。これは突発的なことであって、必ず毎日出るとは限らない。では委託されて、私が社長ならば、あなたたちは、何もなかったらじっとしとっていいですよとは言いません。やはり草取りや何かしなさいぐらいは言うでしょう。そういう指導は、行政が委託した以上は、市民から、我々から指摘された部分については、十二分に委託業者にはっきり言って、より良いやすらぎ苑にして頂きたい。これは要望でありますので、是非もう1度答弁を頂きたいと思います。 それから教育行政ですが、部長は長く教育に携わっておって、いろんなことを知っておると思いますが、私も子ども会をしていますが、今ほど学校・家庭・地域がバランスの取れていない時代はないんですよ。ただ話しだけでは、何しています、かにしていますと言うけど、学校の中の先生たちが、校区に出てくるのは、校長、教頭、教務だけなんですよ。他の方は4時50分になったら、さっともう蜘蛛の子が散ったように帰ってしまう。 地域に帰ったら、確かに子育ての親かもわからない。それは現実です。だけど、そのなかで、では校区で諸行事をしたときに、何人が出席するか。私も随分見てきましたが、ないんですよ。それと部活にしても、私はこういうことを聞きました。部活の指導を一生懸命している先生の足を引っ張る先生が多い。これが指導ですか。そういうことを聞いたときに、学校の先生も確かに最近はサラリーマン化したと思いますが、自分が教職員である時間内は、やっぱり教職員で過ごさないけん。同時に昔やったら、市民体育祭なりあっても、うちの校区が100mを走ると言ったら、居残りをして指導やなんかしよったんですよ。ところが今、四角四面になってしまって、本当に自分の子も人の子もわからんような、そういう時代になっているんですよ。ただ特殊に剣道とか柔道とか教えよる人は違いますよ。これはお金を取って教えよるんだから、当然教えますが。だけど教職員も報酬や給料を貰っているわけです。だけど時間外でも指導できないかと、できなかったら昔はやっていないはず。だが昔はできて今日できないとはどういうことかと。 だから今現在、私は学校に夜行ってみますと、電気がついとったり戸が開いとったり、いろいろしています。最後まで残っているのは校長、教頭、教務なんですよ。こういう体制で、本当の学校の中身がいいのか。また、地域にも出てこないで地域のことが分かるのか。やはりその辺を十分に教育指導してもらいたい。ボランティアであるならば、ボランティアは無報酬なんですよ。だからそういう意識改革のなかで指導していくというものを、十二分にやっていってもらわないと、これからの家庭・学校・地域というのはなりませんよ。 先程、横溝議員が言ったように、質問に対して部長も言いましたけど、箸の持ち方を子どもに教えてくれと学校に言う保護者が今多いんですよ。3食のうち2食は家で食べるんですよ。それを何もかも学校に押し付けてしまう。こういうところからもおかしい  面が出てきている。だから基本は基本として、学校は何をするところか、家庭は何をするところか、地域は何をするところかということを、十分明確にしたなかで、やっぱり教育指導していかなければいけないと思います。それは、家庭も学校も地域も一緒ですので、もう1度答弁を頂きたいと思います。以上、2回目の質問です。ちょっと時間がかかりますが、すみません。よろしくお願いします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  瓦川議員の再質問にお答え申し上げます。最初の私の答弁につきまして、きちんと評価を頂きまして、皆様方の信託を受けて、今日まで頑張ってきましたのを踏まえて、これからも努力していきたいと思っております。 次に、市街地の再開発の件でございます。先程、平成12年度に都市計画マスタープランを作ったというふうにお答え申し上げました。これには、確か瓦川議員もそれぞれ加わって頂いたんではないかと思っていますが、それぞれの地域ごとに、どういうふうにしていくかという、いろんな意見を頂いて、それぞれのまちづくりがこうあるべきだ、都市計画はこうあるべきだという、そういう方向を出して頂きました。しかし、時代もだいぶん変わってきております。 また、ミニ開発があっという間にいろんな宅地開発がされたり、いろんなことがされるという状況もございますので、是非バランスのとれたまちづくりをするために、努力をしていきたいと思っています。 今年スタートさせました地域担当職員制度がございまして、それぞれの校区でまちづくりの会議が発足いたしております。そういう中でも、様々な意見を頂きながら、その地域がどういうふうに発展をしていくかということをしっかり踏まえて、バランスのとれたまちづくりをしていくために努力をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、道路のカラー舗装の件です。これは私も随分担当課に指示をして、時に厳しい話をしたこともございまして、1つの事業を行って、次にまた事業が入るという、特に下水道事業とか水道事業等からみまして、様々なことがあって、折角舗装したものがまた落ちたりするという、そういう状況もございます。 もう1つは、議員ご存知のとおり、昔は舗装していく場合は、相当地盤が固まってから舗装するという形をとっていたわけです。しかし、今はもう一挙に工事を行っていって舗装している。従って、その強度が足りないところで舗装してしまうということで、雨が降ったり、いろんな重荷がかかるとへこんでしまうという状況がございます。これらについては、技術担当のほうにも随分厳しく指示をいたしております。今後、こういうことが可能な限り少なくなるように、努力もしてまいりたいと思っています。 また、3点目のやすらぎ苑の件でございます。これは、いろんなところからご指摘を頂いています。議員がご指摘頂きましたとおり、委託受けた業者としても、その委託を受けた施設がきちんと皆様方に見て頂ける、或いは利用して頂けるという立場で動くわけですから、皆さん方からご指摘のないように、きちんとした整備が行なわれるように、担当課を通じて厳しく指示をしていきたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。以上です。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(光畑浩治君)  瓦川議員の再質問にお答えいたします。教職員のあり方についてのご質問でございますが、考え方として、法にかない、理にかない、情にかなうのが行政のあり方だと思います。その情の部分において、今、子どもたちに対する愛情、家庭に対する愛情、地域に対する愛情、そういうものが人間に欠けている部分が確かにあると思います。そういう面を教育者がもっと持てということだろうと思いますので、今後、そういう情の部分において、教育者のあるべき姿、そういうものを教育委員会として十分考え、指導してまいりたいと考えております。 ○議長(城戸好光君)  瓦川議員。 ◆15番(瓦川正純君)  では最後になると思いますが、要望とお願いをして終わりたいと思います。まず、教育行政ですが、部長ね、私はいつも教育関係は質問していますが、親と接触したらよく分かるんですよ。人の言うことを全然聞いていないんです。今は、自分のうちで何もかもできるから、人には世話にならないと。これが教育にも環境にも友達にも、いろんなものにからんできているわけです。だからこれでいいのかというのを、私は全体的に言いたいからそれを言うんであって、やはり教育者であったら教育者の立場、親としての立場、やはり地域の方々の立場。だからさっきも言ったように、校長、教頭、教務だけが最後まで残って後片付けしなければできない時代ですかと。いずれは校長、教頭になっていくでしょう。ではそのときになってお願いしますと言って、できますか。やはり順序というものがあって、学校の中に入ったら、もうそこは教師であり、学校から出たら家庭の主婦であり、お母さんであるということは結構だと思います。だけど、けじめができてない。だから今PTAのPが今困っているんですよ。だからPとTがなかなか1つ接点を交えていないというのが現状ですので、是非市長も教育長あたりも、全部PTAの総会や会合に行くと思いますが、やはり本音を言ってもらいたい。今いいことだけが上っ面を走って、中身がひとつも浸透していないというのが現状なんですよ。だけど、学問は進んでいるけど、そういう義理人情というのが今全然なくなっている。だからそういうものを、是非道徳教育を踏まえて、もう一度見直す必要があるんではないかと思うんで、それは部長も校長会やいろんなところに出て行くと思いますので、是非より良い方向に指導して頂きたい。これは要望です。 それから、市長から、いろいろ明確なる答弁を頂きましたので、これをひとつ参考にしながら、私も今後の行政改革の中身その他について、真剣にものを考えながら、行橋のまちと、市民がよかったというようなまちづくりに向けて、今後さらに努力していくつもりでございます。今日申し上げたことにつきましては、答弁を頂きましたので、是非実施して頂くようにお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  正午も過ぎましたので、以上で午前中の一般質問を終わり、午後引き続き行うことにいたします。 これより暫時休憩をいたします。                 休憩 12時06分                 再開 13時02分 ○議長(城戸好光君)  定足数に達していますから、只今から会議を再開いたします。 午前中に引き続き、一般質問を行います。 次の質問者、田中建一議員。 ◆3番(田中建一君)  市民クラブの田中建一でございます。通告に従いまして、一般事務に関する質問をいたしたいと思います。私は今議会は2点にわたりまして質問をいたします。 まず最初に、市民のプライバシー保護について、質問をいたします。住民基本台帳の法律が昭和42年に制定をされまして、市町村長の責務は、個人の基本的人権を尊重するように努められなければならない、そのように定めた法律でございます。公開を原則として定められた法律でもあります。そこで、行橋市のなかで定めております住民基本台帳の公開の現状について、お聞きをいたしたいと思います。そして、ここ3年間、基本台帳の公開についての申請数、公開をされた数、その使用目的、内容について、さらにお聞きを申し上げたいと思います。 現在、私たちのプライバシーは守られておるようで守られていない、そのような現状もあるやに意見が出されておりますけれども、公開をされた住民票が商いを目的として、特に子どもや高齢者を対象とした営業等に使用されているのではないか、そのようなご指摘があります。それらの問題もありますので、是非、中身につきまして、率直にご答弁を頂きたいと思います。 続いて、戸籍の公開の現状について、お聞きをいたしたいと思います。司法書士、行政書士、弁護士等によります公開の現状を、まずお聞きをいたしたいと思います。ここ3年間、申請者の数と使用目的は、どうなっているのかということについて、お聞きを申し上げます。今いった方々以外にも、特別に許可を頂きまして、公開のための特別な申請によりまして、私たちの戸籍が公開をされるということになっておりますので、ここは、数も含めてお答えを頂きたいと思います。 公開の申請をして頂くために、特に窓口に来られる場合、本人が直接申請を窓口に申し出ておるのか。そのようなことについてもお伺い申し上げたいと思います。 市民のプライバシーは保護されていると言える現状であるのかということも、あわせてご答弁を頂きたいと思います。 大きな2番目の質問といたしまして、行橋駅の東西、都市計画について、お聞きいたしたいと思います。ご承知の通り、行橋駅の西側につきましては、区画整理事業によりまして、商業地域、準商業地域、住宅、工業地域、そのような中身で、新しく指定を受け、発展を遂げようといたしておりますけども、行橋駅の東側につきまして、だいぶ以前に商業地域、もしくは準商業地域として指定を受けた区域が、旧商店街、旧行橋市街地、殆どその地域にまたがっておるわけで、そしてまた、そのように指定をされておりますけども、将来、行橋市の都市計画で見直すべき点はないのか、見直す点があるのではないかと思われますけども、区域の指定を見直しを実施をするのかどうか、お聞きを申し上げます。 そして次に、行橋の東側の道路事情につきまして、大正時代に区画整理が実施されたと聞いておりますけども、現状は、当時整備をされました市道につきましては、大変狭く、車の交互通行等によりまして、いつも車がスムーズに通行できない、歩行者が通行できない、そのようなご意見もあるわけですけども、特に電柱や電話線の柱が立ち並び、非常に通りにくい街の印象、景観の印象があります。長期にわたる行橋駅から停車場までの県道、いわゆる停車場線の拡張計画は、なかなか現実には至っておりませんし、道路整備は急務と思われます。そこで、狭い道路にそのように立ち並ぶ電話線、電線の主柱につきまして、都市整備の1案として、地下に埋設をし、道路整備を考えたらどうかと思いますので、計画を検討する余地があるのかどうか、お聞きをしたいと思います。 そして最後に、長年の懸案であります、行橋駅の交番の駅前交番についてお聞きをいたしたいと思います。駅前交番は以前、行橋駅が現在のように新しくなる前は、東側に乗降口を降りますと、見える距離に設置をされておりましたけども、現在は、田町の旧行橋農協連合倉庫横に移転をされております。行橋駅を降り立った皆さん、行橋に初めてお越しになった皆さんも含めまして、行橋駅の乗降口近くに、是非移転ができないものであろうかと、そのような市民からの強い要望も出されております。現在地のままでいいのかという意見だと思っております。 そのような市民から強い口調で、私も何度となく質問をされて答えてまいりまして、是非皆さんの意見に沿った中身で、行橋駅前交番を行橋駅の乗降口を降りてすぐの場所に、設置ができるようにした方がいいということで、運動の取り組みをしていますよというお答えを申し上げております。 この問題が検討されて長い時間が経過されておりますので、率直に行橋駅乗降口近くに行橋駅前交番が現在のところから移転をすることができるものなのか、そしてまたできないものなのか。率直にお答えを頂けたらありがたいと思っております。 1回目の質問は以上で終わりたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  田中建一議員のご質問にお答え申し上げます。まず、第1のプライバシー保護について、2点ほどにわたってご質問がございました。住民基本台帳の公開に基づく現状はどうなっているのか。この3年間に申請状況等々について、或いは子どもや高齢者の営業に使用されていないのかというご質問でございます。 住民基本台帳交付の第6条で住民基本台帳の作成をして、法第7条で、氏名、出生年月日等を記載することになっております。ご存知のとおりであります。 住民基本台帳は、居住関係を公証する唯一の公簿として、法制度発足以来、原則公開とされておりまして、閲覧制度が設けられております。閲覧の対象は4情報、氏名・住所・性別・生年月日に限定をされております。閲覧制度は、行政機関、弁護士等の職務上の請求のほか、世論調査、或いは学術調査、市場調査、住所確認等広く活用されているところでございます。 この閲覧制度につきましては、全国連合戸籍事務協議会におきましても、毎年法改正を要望しているところでございますが、総務省の回答は、直ちに法改正を行うことは困難であると回答されております。この件につきましては、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。 なお、本年4月から個人情報保護法が全面施行されました。個人情報取り扱い事業者につきましては、閲覧により取得した情報についても、同法に基づく取り扱いが求められることになっております。本市も平成17年2月24日に通知を受けまして、住民基本台帳事務にかかわる留意事項を基に、事務を取り扱っているところでございます。 窓口の処理状況につきましては、平成14年度11万9541件のうち、条例に基づくものは10万1062件、平成15年度12万5965件のうち、条例に基づくものは10万7911件、平成16年度につきましては、11万5346件のうち、条例にもとづくものは9万6423件でございます。使用目的の多い順といたしましては、まず住所、氏名の確認、車の登録、年金、入学、入園等々となっております。 次に、司法書士等による戸籍公開の現状についてのご質問がございました。また、ここ3年間の申請件数とその使用目的、さらには申請者が直接申請をしているのか、或いはプライバシーの保護は保たれているのかというご質問でございます。 司法書士等によります戸籍公開の現状についてでございますが、戸籍法の第10条第2項によりまして、戸籍の謄本・抄本の請求は、事由を明らかにしなければなりません。同条第3項により、不当な目的による場合は、拒むことができるようになっています。 また、戸籍法施行規則第11条3号によりまして、弁護士、司法書士等は、職務上請求できることになっていますが、これは弁護士法、或いは司法書士法等によるものでございます。戸籍法の第121条の2によりまして、不正手段によって謄本の交付を受けた者等に対しましても、過料に処すことになりますし、それぞれの法におきましても、罰則規定がございます。 この申請様式は、統一用紙となっているために、昨今、申請の売買等が問題となっております。行政書士会連合会は、平成17年6月22日から、用紙の変更及び使用制限を設ける等の改善を行っているところでございます。用紙の紛失とか盗難等が発生した場合は、法務局、または県知事からの通知がございますので、紛失等の用紙番号を職員に回覧し、周知徹底をしているところでございます。 ここ3年間の申請件数でございますが、司法書士等からのみの件数は把握できておりませんが、戸籍法に基づく窓口処理件数は、平成14年度1万8479件、平成15年度1万8054件、平成16年度は1万8923件となっています。使用目的は、戸籍届出のため、相続、年金受給、パスポート申請等が主なものでございます。 次に、行橋駅東西の都市計画についてのご質問でございます。商業地域の見直しについてでございます。 行橋駅東西の用途地域指定は、昭和42年に設定をいたしまして、西側地区は、平成13年度に見直しを行ったところでございます。議員ご指摘の東側地区は、旧国道10号付近までは、商業地域に指定されております。現状を見てみますと、事務所とか銀行、或いは飲食店などが立ち並ぶ区域がある一方、住居が密集している区域も見られます。 商業地域を見直すには、容積率とか建ぺい率が変わるなどの問題がありまして、特に区域の方々の協力が必要でございます。関係機関や区域の方々と十分協議を行いながら、対応していきたいと考えておりますが、現在、商工会議所等々と話をいたしておりまして、今回、この議会に提案させて頂いております、まちづくりの行橋の東側の商店街をどうするのかという中身の検討をしていくなかで、この商業地域も将来にわたって見直しをすべきではないかという提起も、商工会にしているところでございます。非常に広い地域になっておりまして、県のほうからも、この中心市街地のなかでは商業地域が広過ぎるというご指摘も頂いております。これについては、関係課にも指示をいたしまして、これからいろんな方々と話し合いを行いながら、都市計画の見直し、用途地域の見直しについて考えていきたいと思っています。 次に、2点目として道路整備、電線、電話線の埋設の計画はないかというご指摘でございます。数多くご指摘を頂いておりまして、議員の方々の中からもご指摘を頂きました。今回、田中議員からご指摘頂きました、確かに中心市街地に抜ける道路については、県道とか都市計画道路、広い所がございますけども、他の道路は非常に狭隘でございます。ご指摘のとおり、両側に電柱が乱立をいたしております。交通渋滞の原因になっている現状でございます。 この狭隘な道路につきましては、歩行者の安全確保、交通渋滞を解消するためには、電線とか電話線を地中化するか、或いは動かすというのは、非常に大事なところなんですけど、今日までいろんな手を尽くしましたが、なかなかこれが進んできておりません。以前は、九電等にお話をして、非常に難しいという話にもなったんですけど、今日の段階では、国土交通省とかいろんな関係者も、もし手掛けるならば、そのことについてはできないことはないという話を頂いていますけども、まずは、地元の方々とどういう話をするのか。また九電もちょっと二の足を踏んでおりまして、莫大な費用が掛かるということもございまして、それから1つひとつの電柱を動かしていく場合も、真っ直ぐの電柱の設置はいいんですけど、非常に難しい問題がございますけども、まずは電柱或いは電線をどうするのかということについては、今後協議を進めていきたいと思っています。 また地中化の件です。これも職員にいろいろ検討をさせております。下に下水道が入っています、水道管が入っています、いろんな物が入っていまして、これらをどういうふうにするかというのは、全部今まで縦割りでやってきていましたから、電線を地中化するというのは、中身を全部洗い直しをしていかないと難しいという状況です。しかし、ご指摘の件につきましては、市民の皆さん方の厚い要望もございますので、これらについては、中身をどういうふうにすべきかということについて、具体的な検討を重ねていきたいと思っています。また九電とかNTTとも、こういう話し合いを進めていきたいと思っています。 次に、駅前交番についての移転、どうなっているのかというご指摘でございます。まさに議員ご指摘のとおりでございまして、この件につきましては、何度も警察と話し合いを進めてきております。しかし、なかなか進まないという状況でございます。 本市の玄関口である行橋駅は、本当に最近の世情を反映いたしまして、風紀上の乱れもございます。また違法駐車とか違法駐輪とか後を絶ちません。環境の悪化が顕在化いたしておるのはご指摘のとおりでございます。 このことに鑑みまして、駅前に交番が移転することは、まずは行橋駅付近の非行防止とか、或いは治安の環境浄化、さらには先程ご指摘ありましたとおり、行橋を訪ねてきた方々が行橋駅に降りて、すぐ交番で道を聞けるという、そういうものを含めて大切ではないか、また防犯上の抑止効果としても非常に有効ではないかと思っております。この件につきまして、福岡県警と話し合いを進めてまいりました。 一方、福岡県警は、機能分担として、これも議会で提案させて頂きましたけども、一昨年、交番とか派出所の整理統合が行われたところであります。現在、これらを踏まえて、移転について、県警本部と何度も協議を進めてきている段階であります。その候補地としては、県警側も駅の西側の土地開発公社がもっている土地の一部というのが最適であるという、共通の理解を頂いているところでございます。ただ、移転の時期とか移転理由等につきましては、現在の交番の移転をどうするかということと、それから県警或いは県の予算措置、さらには県警が全県をにらんで、そういう交番の移転の話をいたしておりますので、その順番等もございまして、なかなかきちんとした形で、皆さん方の要望にすぐに応えられないという状況ではございます。 しかし、行橋の駅が素晴らしい駅になっております。皆さん方の期待もございますので、今後、早急に移転できるように、交番用地の等価交換等も含めまして、県警本部と協議を重ねてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  田中議員。 ◆3番(田中建一君)  では2回目の質問をしたいと思います。忘れないうちに、2番目が先になりますけども、駅前交番について、再度ご質問をしたいと思います。状況については分かりました。行橋市民の声からいたしますと、各交番が統廃合になりまして、交番の数がかなり減ってまいりました。現在の交番、特に駅前交番が現在果たしておる役割、機動捜査、車を使って常時警察官が交番に常駐される。いつでも動きがとれる、そのような中身を私ども市民に対しても県警の方からお話がありました。承知のとおりでありますけども、そのような中でも本来あった地域に交番がなくなってしまったわけでありますので、特にそういったところも包含をして、現在の交番がその機能を果たすということになろうかと思っていますが、駅前交番はそういう必要な要件、プラスアルファ行橋駅前交番としての内容もあるんだろうと思っております。 例えば来年、駅前交番が、今市長がおっしゃるように、行橋の土地開発公社が所有しております駅西口の土地に、仮に設置をされたということになった場合、来年そのような形ができたというふうになっても、今年までは交番はないわけですから、公安、治安を維持して頂く、交番として他の任務を踏まえて、私は一刻も早く駅前交番というのは、設置をしていく必要があるんではないかと思っております。 現在の建物、土地、県警とのいろんなお話もあろうかと思います。私は、一刻も猶予をおかないで、駅前交番については、速やかに行橋市としてできることがあれば、最大限ご相談をして頂いて、設置を見る必要があるんではなかろうかと思っております。 現在の駅前交番の場所を教えるにも、初めての方は、前の道を進んで左に曲がって、どの建物の横ですよ、どこどこですよと、交番を市民が教えてあげないと、行橋駅に勤務するJRの職員が教えてあげないと交番に行けない。だから交番のための交番が、そこの利用者の皆さんのためにあるんじゃないかと思います。そういう交番機能であれば、私は由々しい問題でもあろうかと思っておりますので、1日も早く、その実現を見るように、行橋市としても最大限の努力をすべきだろうと思います。 これも私も何度となく、この交番問題で協議をするなかで、申し上げてきましたけども、私が物心ついたときは、駅に降りたったら、まず交番が東側の視野の範囲に必ずありました。私は男でありますけども、女性の方でもお年寄りでも、若い方でも子どもさんでも、安心して行橋駅をご利用頂けるというのは、是非、そのような状況を1日も早く作り出すことも、行橋の行政の責務ではなかろうと思います。あくまでもこれは県警の持ち物である、福岡県の所有物であるという形で押し問答する時期は、もうそろそろ終わったんではないかと思っておりますので、是非そのような考え方があるかどうか、再度お聞き申し上げます。 あわせて、特に行橋の今川、長峡川、JR、そして旧10号線の範囲内に丁度入る行橋の市街地が、これはもう商業地域でありますけども、例えば、もう個人の住む住宅しかない場所、そのような自治会が数多く、私もご意見を聞くんですけども、そのような場所が要望として出しても、全体を見直しをかけないことには、一部だけ、その部分だけ用途変更していくということは難しいというご意見もあります。しかし、そこには人が住む住宅しかない、それがもう長年続いておる。私は用途問題につきましては、そこにお住まいの皆さんが容積率や建ぺい率、そのような建物の制約があると思いますけども、是非ご協議頂いて、是非この場所は住宅地域として用途地域を準商業地域として見直しをしてもらいたいという場所が、私はあるんではないかと思っています。 行橋の駅から南側のほうは、ある程度道路整備も良くなってきた。東大橋西宮市線、いろんな形でよくなってきた。だけど、反対側の北側のほうは、長峡川の方は、かなり狭い道が立て込んでおる状況がございますので、是非そういった用途問題もあわせて、早急に検討していくべき必要があるんではなかろうかと思っておりますので、その2点につきまして、再度答弁を頂きたい。 これは私の要望でありますけども、電柱が道路に立つ、これはいたし方ない現象かもしれませんけども、これは、いろんな問題点を克服しなければならないし、予算も掛かると思いますが、是非行橋市の中に電柱のない通り、広く使える道路スペースというのも私は実現をする必要があるのではなかろうかと思っております。市街地の中の空洞化等が言われておりますので、取り組んで頂く必要があろうかと思っておりますので、これは要望として申し上げおいて、2点だけ、再度答弁を頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  田中建一議員の再質問にお答え申し上げます。まず、駅前交番でございます。この駅前交番の移転につきましては、実際にその交番の職務に携わっております行橋署の関係者、特に署長さん方には、ずっと今までいろんな話を続けてきております。交代の度ごとに、きちんとそのことについては継承して頂いて、行橋と話し合いをする、或いはそれを県警のほうに持ち上げるという措置はとって頂いております。また、県警本部のほうも、なかなか難しい面もありますけども、そのことを踏まえて、努力は頂いているところでございます。今年、このことについて、代わった署長さんにも申し上げまして、是非それについては、私どもは話し合いを続けていきたいという強い申し入れもしたところでございます。 現状はもうご指摘のとおりでございますから、そのあたりを含めて、県警と、或いはこれは予算を出すのは県の知事部局でございますので、それらともいろんな話を早急に詰めてまいりたいと思っています。 次に、商業地域の見直しでございます。これは先程申しましたとおり、駅の西側土地区画整理を行ったところの商業地域の設定のときにも、県のほうからも随分きつい指摘を受けております。駅の西側のほうの商業地域を決める場合に、東側の状況というのは、もう1回きちんと見直しをすべきだと指摘を頂いて、そのままになっています。先程申し上げました関係者には、いろんな話を始めておりますけども、この中身については、十分地域の方々と協議を進めていくように準備をしていきたいと思っております。 これは、本当に地域の方々がしっかり、こういうふうに見直すように認識を頂いて、そのことで都市計画の変更していかなければいけませんから、単に行政が絵柄を描いて、これでどうかという話でするわけにいきません。指摘は沢山頂いています。道路網の整備も次々に出てきています。まちが変わってきていますから、それらを見ながら、皆さんとの話し合いを進めていって、この都市計画の見直し、用途地域の見直しを早めにできるように努力をしていきたいと思っています。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  田中議員。 ◆3番(田中建一君)  3回目の質問をしたいと思います。私たちが生まれてからずっと所有しています戸籍、住民票の関係について質問をしたいと思います。なぜこれを申し上げるかと言いますと、戸籍制度が日本にあるわけで、あるものは公開を原則としているという法律もまた、片やあるわけですから、私の戸籍を他人が見ることができる。見たい方は、好都合なことだろうと思いますが、見せたくない私にとっては、この上ない、公開を原則としている戸籍制度については、いろいろ問題点があるんではないかと、私はそういうふうに思っているんですけども、現法律のなかで、現在やっているわけですから、ご指摘を再度申し上げておきたいと思います。 例えば、さっき市長がおっしゃったように、弁護士、司法書士、もうちょっと加えるならば土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士、弁理士、海自代理士、行政書士、そのような方々につきましては、特別な資格を持っておる方ばかりですから、その皆さんが自分の資格によって、他人の戸籍、住民票を公開を請求することができる。  この法律の中にも書いておりますけども、請求理由などを明らかにすることを要しない方、理由を特別明らかにする必要のない方という形で、戸籍の法律のなかに、これが明示されています。別には地方公共団体であるとか行政の皆さんが請求をしても、公開ができるわけですけども、知っている人は知っているんですけども、知らない人は多いんじゃないかと思います。 なぜこのようなことを申し上げるかと言いますと、今年4月5日に新聞関係にこれが出たわけですけども、兵庫県神戸市の行政書士が3年間で800件の他人の戸籍を不正請求をした。それを興信所等に横流しをしてた。横流しというのは無料じゃなくて、お金を頂いて他人の戸籍を渡しておったということが明らかになりまして、この方が不当な職務上請求書と言うんですけども、それを使って請求をしておった。この方はもう行政書士会の指導に従いまして、廃業されたと聞いておりますけども、そのようなことが今日行われているという事実を、行橋市としても厳しく受け止める必要があるのではないかと思っております。 なぜかと申し上げますと、職務上請求に基づいて、戸籍等の公開の請求があった場合につきましては、公開しなければならないとなっているわけですから、僕が持っているのは、これは職務上の請求書のコピー、写しであるわけですけども、これを窓口に持って行くと、ほぼ無条件で公開します。私が例えば行政書士、司法書士であれば、免許を持った私本人が窓口に来て、公開をしているのだろうと、そのように請求しているのだろうと思いきや、そうではなくて、例えば郵送で、こういった職務上請求書が送られてくる。通常電話関係か手紙なんかで、よろしくお願いしたいと。これを取りまして、請求者のほうにお届けする。お金さえ払えば、そういうやり取りがされているということをお聞きしました。 決して間違ったことをやっているということを前提に考えていないわけですから、こういうことがやられておったんですけども、今年の5月には、間違ったことをしていましたよという方が現れた。窓口で住民基本台帳、もしくは戸籍の公開につきましては、一定程度、悪質なことに使われる。法律では、例えば暴力、配偶者からの暴力、そういう行為があるとみなされる場合、破壊行為、そういうふうになる場合は、戸籍の公開を一部を厳しくしないという措置が取れるというふうには条文にはのっているわけですけども、それ以外に、やはり私は厳しく戸籍の公開、基本台帳の公開については、決められた職務上請求書及びその方が間違いなく当人であるという証明確認が取れるぐらいに、行橋市のなかでもやっていくべく必要があるんではないかと思っております。 手元には、平成17年6月に、福岡県行政書士会が職務上請求書をする場合に、記入要領というものを発行しています。弁護士会も司法書士会も発行しているわけですから、当然こういうものを発行して、きちっとした立場で請求しなさいよ、請求理由はきちっと最後まで書きなさいよということを、この中にうたっているわけですから、行橋市として、もし問題があれば、請求を頂いても、これはできませんよという形ぐらい、市民のプライバシーを守るという立場のなかから、私はするべき必要があるんではないかと思いますので、そこのところについて、是非ご回答を頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  市民部長。 ◎市民部長(沼口宣寛君)  田中議員のご質問にお答えいたします。議員もう既にご存知だと思いますが、利用の目的そのものが問われております。目的が問われておりますが、詳しく書かないといけないということなんですが、禁止される範囲というのは、決められておりません関係で、中身までこれが良いのか悪いのかという、なかなか判断ができにくい場合があります。 それと、司法書士、弁護士の関係なんですが、これはさっき議員がおっしゃったように、郵送がございます。非常に郵送の数が多ございます。そのなかで、指定された司法書士、行政書士等の様式がございます。その一定の様式とプラス誓約書が添付されないと出さないということになっておりますので、それ以外に確認の方法というのは、なかなか郵送の場合は、本人であるということしか確認できません。ただ窓口の場合、代理人が来るわけでございますけども、本当にその人が代理人であるかとう身分証明を明かすことがなかなか出来ませんものですから、一応その申請用紙と誓約書が添付されておれば、代理人でも発行するということになっております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  田中議員。 ◆3番(田中建一君)  4回目、最後の質問であります。もう1回戸籍の件で、再質問をさせて頂きたいと思うんですけども、なぜこのようなことを申し上げるかというと、少なくともその気になって、戸籍を取ろうと思えば、今ご答弁頂いた、行橋市の住民課の窓口に戸籍を取ろうと思えば取れないことはないと私は思っています。その気になってという意味では。だから不正に、例えば市民のAさんの戸籍を取得をしようと思えば、請求をすれば、それを断ることは、たぶん今の状況の補足答弁を頂いた中では、私はないだろうと思います。なぜかというと、郵送でもあるわけですし、例えば請求用紙のなかには、使者として補助者、事務員として、この職務上請求書という用紙を市役所のほうに提出することができるわけです。だけどその人を証明する身分証明書を提示してくれとか、間違いなく司法書士であるという証明書を窓口で提示をしてくれということはないわけです。だから、ないということは、その気になって不正に取得をしようという不埒な人がいれば、戸籍は公開できる、取得することができるということになるんではないかと思います。 少なくても市民のそのようなプライバシー、戸籍というのは、皆さんがご承知のとおり、いっぱい書いているわけですから、原戸籍と言いますか、そういうものになれば、ずっと過去のことが分かるわけですから、そういうものを公開の中に入っているわけですから、私は行橋市として最低限、このくらいは、例えば証明書を発行して下さい。請求があった場合は、例えば請求書に書かれている電話番号のところに電話をかけて、間違いなくそこが何々行政書士であるとか、そういう確認の方法をとるとか、そういう措置を今までとは違って、やはり戸籍の公開の中の作業として入れるべき必要があるのではないかと思います。 なぜかというと、私が先程申し上げた新聞紙上で、不正に戸籍を取得した行政書士の話を情報として集めましたら、福岡県は比較的戸籍の取得が、住民基本台帳の閲覧が割とし易い。断られた市町村があるわけです。同じ作業をしても、出来ないと断られたところがある。断られますと、チェックをかけますと、そういう難しいところは取らない。安易に取れ易いところの行政に請求をするということも、この人のコメントの中に出てきましたので、私は何らかの形で、そのようにチェックを2重3重にかけて、やはり市民のプライバシーを守っていく必要があるんではないかと思っています。 福岡県が9月8日現在で、これは地方課も調査をしているようでありますけども、私の資料の中では、不正にと言われている人が取得をした戸籍謄本は、県下全部で53件にわたって取られているという現状が明らかになってきておりますので、私は行橋市としてきちっと、そういうところはチェックをする必要があるんではないか。もしくは、行橋に行政書士会とか、司法書士会、弁護士会、そのような団体の窓口がもしあるとするならば、どういうふうに皆さんの方でチェックをかけて請求を頂いていますかということまで含めて、行橋市としてチェックをかける必要があるのでないか。今までのやり取りは無造作に、何も考えなくてやっておったかということは申し上げてないわけですけども、比較的チェックが少し手ぬるいかなというふうに受け取られた市町村は、どんどんそのような請求をされて、戸籍が公開されていたということもありますので、是非私はそういうところを再度申し上げるわけですけども、チェックをかけて頂きたいと思っております。 なぜかと申し上げますと、私の戸籍の公開請求があって、取られた。可能性としてはあるわけですから、例えば、それが正当とみなす理由で取られた。すると私が自分の戸籍を公開をした実績があるなら、私に誰が公開請求をしたか、チェックをかけさせてくれと。逆にこのように公開請求をしますと、それを、行橋市はしてれるのかと。私の戸籍を公開をすることは、皆さんのやり取りのなかで、いいですよ公開しますよと。相続のためとか何とかのためでできます。では私の戸籍を公開請求があった事例があるんだったら、その事例を公開してくれと。誰が取ったと、いつ取ったと。年間に何件あるんだということを教えて頂きたいというときに、そのような請求があった場合は、行橋市が、では私に公開請求をして頂けるかどうか。そのような事例は、たぶんないでしょうけども、市民の方からプライバシーを守るということであれば、そのような請求があった場合、公開をしてもいいのではないか。別に法律に何も書いてないわけでしょ。書いてないけども、そのようなことぐらいはいいんではなかろうかと。だから、それが正当な理由であれば、そんなことはしないわけですけども、不正なやり取りがやられているということであれば、そのようなことぐらいするべきじゃなかろうか。 だから、市民のプライバシーを守るためには、こういうことがやられていますよという形でしてもいいんではないか。個人情報の保護条例、行橋のなかでも、これを整備をしているわけですから、是非そのような中身で、あくどく他人の戸籍を商いにするようなやり取りがやられているという現実を見て頂いて、私はチェックをかけて頂きたいと思います。 最後に、戸籍を公開する場合は、行橋市の場合は、戸籍謄本の抄本の手数料が450円、お金を頂いて戸籍を現在公開しております。公開請求があった場合も、そのお金は当然頂くと思っていますけども、戸籍は、私は何よりも代え難いぐらいに、私の最も有する情報ではないかと考えております。件数が多いわけですから、単に機械的に作業をただやるということではない形を内部で検討して頂いて、将来に向けて、市民のそのようなプライバシーを守っていくという立場のなかから、しっかりとした位置付けというものをつくって頂きたいなと思いますので、最後にご質問を申し上げたいと思います。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  田中建一議員のプライバシーを守る、個人情報の保護についての再質問にお答え申し上げます。正にご指摘のとおりでございます。法律的には、いろんな方々が戸籍謄本を入手するということは、手続き上許されておりますから、その方法は取らざるを得ませんが、議員のご指摘のとおり、個人情報が不正に入手されないように、そのことのチェック体制をどうするかということについては、市民部のほうで、きちっと詰めさせていきたいと思います。また、関係する団体とも、いろんな話し合いをしながら、どういうふうにしたら、そのことが防げるかということについて、きちんとした形で、関係部局で検討し、方針を出していくように早急に手を打ちたいと思っております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  以上で本日の日程を終了し、明日引き続き、一般事務に関する質問を行うことにいたします。 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 本日の会議は、これをもって散会いたします。                 散会 13時56分...